KotlinでCLIツールを配布する方法!JARファイル作成とjava -jar実行を初心者向けに徹底解説
生徒
「Kotlinで作ったプログラムって、自分のパソコンだけじゃなくて他の人にも配布できるんですか?」
先生
「できます。Kotlinで作ったプログラムはJARファイルという形式にまとめることで、簡単に配布できるようになります。」
生徒
「JARファイルって何ですか?」
先生
「JARファイルはJavaやKotlinのプログラムを一つのファイルにまとめたものです。zipファイルのようなイメージで、プログラムをひとつの箱に入れて配布できるようになります。」
生徒
「それを実行するにはどうするんですか?」
先生
「java -jar コマンドを使えば実行できます。今回はKotlinでCLIツールを作り、そのJARファイルを作成して実行する方法を順番に解説していきます。」
1. KotlinのCLIツールとは
CLIツールとは、コマンドラインインターフェースツールの略で、文字入力だけで操作するプログラムのことです。普段多くの人が使っているアプリはマウスで操作する画面がありますが、CLIツールはキーボードでコマンドを入力して動かします。
例えば、ファイルをコピーするコマンドや、サーバーを操作するツールなどはCLIツールとして作られていることが多く、プログラマーやエンジニアの世界では非常によく使われています。
KotlinはJavaと同じ仕組みの上で動くプログラミング言語なので、CLIツールを作ることも簡単です。そして作ったツールをJARファイルにまとめることで、誰でもjavaコマンドで実行できるようになります。
そのためKotlinは、スクリプト開発やコマンドラインツール開発、簡単な自動化ツールの作成などにも向いている言語です。
2. KotlinでCLIツールを作る基本プログラム
まずはKotlinでCLIツールの基本的なプログラムを作ってみましょう。CLIツールではmain関数がプログラムの入り口になります。Javaと同じように、ここから処理が始まります。
下のプログラムは、コマンドラインから実行するとメッセージを表示するだけのシンプルなCLIツールです。
fun main() {
println("Kotlin CLIツールのサンプルです")
}
このように、KotlinのCLIツールは非常にシンプルに書くことができます。printlnは画面に文字を表示する命令です。
このプログラムをコンパイルすると、Javaと同じようにJVM上で動作するプログラムになります。
3. コマンドライン引数を受け取るCLIツール
CLIツールでは、コマンドライン引数という仕組みを使うことがよくあります。コマンドライン引数とは、プログラムを起動するときに一緒に渡すデータのことです。
例えば次のようなコマンドです。
java -jar hello.jar Taro
このTaroという文字がプログラムに渡されます。Kotlinではargsという配列で受け取ることができます。
fun main(args: Array<String>) {
if (args.isNotEmpty()) {
println("こんにちは " + args[0])
} else {
println("名前を入力してください")
}
}
このようにすると、コマンドラインから入力された名前を使ってメッセージを表示するCLIツールを作ることができます。
4. KotlinプログラムをJARファイルにする理由
Kotlinで作ったプログラムをそのまま配布することはあまりありません。通常はJARファイルにまとめて配布します。
JARファイルとはJava Archiveの略で、JavaやKotlinのプログラムを一つのファイルにまとめる仕組みです。イメージとしては、プログラムのファイルを一つの箱に入れて持ち運びしやすくしたものです。
JARファイルにすると次のようなメリットがあります。
- ファイルを一つにまとめて配布できる
- java -jarコマンドですぐ実行できる
- 環境が同じならどのパソコンでも動く
そのためKotlin CLIツール配布では、JARファイルを作ることが基本になります。
5. KotlinでJARファイルを作成する方法
KotlinのプログラムをJARファイルにするには、コンパイルという作業が必要です。コンパイルとは、人間が書いたプログラムをコンピュータが実行できる形式に変換することです。
Kotlinにはkotlincというコンパイラがあります。これを使うことで簡単にJARファイルを作成できます。
kotlinc Hello.kt -include-runtime -d hello.jar
このコマンドの意味を簡単に説明します。
- kotlinc Kotlinコンパイラ
- Hello.kt Kotlinのソースコード
- -include-runtime Kotlinの実行環境を含める
- -d 出力ファイル
このコマンドを実行するとhello.jarというファイルが作成されます。このJARファイルが配布できるCLIツールになります。
6. java -jarコマンドでCLIツールを実行する
JARファイルを作成したら、次は実行してみましょう。JARファイルはjavaコマンドを使って実行できます。
java -jar hello.jar
実行すると次のような結果になります。
Kotlin CLIツールのサンプルです
このように、JARファイルを作成しておけば、誰でも同じコマンドでプログラムを実行できます。これがKotlin CLIツール配布の基本になります。
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まとめ
KotlinでCLIツールを作成して配布する流れの振り返り
この記事では、KotlinでCLIツールを作成し、JARファイルとして配布する方法について順番に解説しました。CLIツールはコマンドラインから実行できるプログラムであり、サーバー管理、自動化ツール、開発者向けユーティリティなど、さまざまな場面で活用されています。
KotlinはJavaと同じJVM上で動作するプログラミング言語であるため、Javaと同様にJARファイルとしてプログラムをまとめることができます。JARファイルを作成することで、複数のクラスファイルや依存関係を一つのファイルにまとめて配布できるようになります。
特にCLIツール開発では、プログラムを簡単に配布できることが重要です。ソースコードをそのまま配布するのではなく、JARファイルとしてまとめることで、利用者はjavaコマンドだけで簡単にプログラムを実行できます。
Kotlin CLIツール開発の基本的な流れは次のようになります。
- Kotlinでmain関数を持つCLIプログラムを作成する
- コマンドライン引数を利用してツールを柔軟に動作させる
- kotlincコンパイラでJARファイルを作成する
- java -jarコマンドで実行する
このような流れを理解しておくと、Kotlinでさまざまなコマンドラインツールを作れるようになります。例えば、ログ解析ツール、ファイル変換ツール、テキスト処理ツール、開発支援ツールなど、実務でも役立つCLIツールを自分で作成できます。
また、Kotlinはコードがシンプルで読みやすいため、CLIツールの開発にも非常に向いています。短いコードでも機能的なプログラムを書くことができるので、小さなユーティリティツールを作るときにも非常に便利です。
CLIツール開発では、コマンドライン引数の扱いも重要なポイントです。ユーザーが入力した引数をargs配列で受け取り、それを元に処理を分岐させることで、柔軟なコマンドラインツールを作成できます。
CLIツールの実践サンプルプログラム
ここでは、コマンドライン引数を利用した簡単なCLIツールのサンプルプログラムを振り返ってみましょう。ユーザーが名前を入力すると、挨拶メッセージを表示するプログラムです。
fun main(args: Array<String>) {
if (args.isNotEmpty()) {
println("こんにちは " + args[0])
} else {
println("名前を入力してください")
}
}
このようにKotlinでは、main関数の引数としてArray<String>を受け取ることで、コマンドライン引数を簡単に扱うことができます。CLIツール開発ではこの仕組みを利用して、ファイル名やオプション、ユーザー入力などを処理することが一般的です。
次に、このプログラムをJARファイルとしてコンパイルします。Kotlinのコンパイラであるkotlincを利用すると、簡単にJARファイルを作成できます。
kotlinc Hello.kt -include-runtime -d hello.jar
このコマンドを実行すると、Kotlinのプログラムがコンパイルされてhello.jarというファイルが作成されます。このJARファイルには実行に必要なランタイムも含まれているため、Java環境があればどのパソコンでも実行できます。
作成したJARファイルは、次のコマンドで実行できます。
java -jar hello.jar Taro
実行すると次のような結果が表示されます。
こんにちは Taro
このように、Kotlinで作成したCLIツールはJARファイルとして配布することで、他のユーザーも簡単に実行できるようになります。特に開発現場では、簡単なツールを作ってチームメンバーに配布することも多く、CLIツール開発のスキルは非常に役立ちます。
Kotlin CLIツール開発をさらに発展させると、ファイル操作、ネットワーク処理、JSON解析、ログ処理、データ変換など、より実践的なツールを作れるようになります。KotlinはJavaの豊富なライブラリも利用できるため、CLIツールの可能性は非常に広いです。
生徒
KotlinでCLIツールを作る流れがだいぶ分かってきました。まずmain関数を書いてプログラムを作るんですよね。
先生
その通りです。KotlinのCLIツールはmain関数から処理が始まります。そしてコマンドライン引数を使えば、ユーザーから入力された情報を使ったツールを作れるようになります。
生徒
args配列を使えばコマンドラインの入力を受け取れるんでしたね。CLIツールではこれがとても重要なんですね。
先生
その通りです。ファイル名やオプションなどを受け取るときにも使われます。CLIツール開発ではコマンドライン引数の扱いを理解することがとても大切です。
生徒
そしてプログラムを書いたらkotlincでコンパイルしてJARファイルを作るんですね。
先生
はい。JARファイルにすることでプログラムを一つのファイルとして配布できます。そしてjava -jarコマンドで誰でも簡単に実行できるようになります。
生徒
KotlinはJavaと同じ仕組みで動くから、JARファイルとして配布できるんですね。CLIツール作りがとても便利そうです。
先生
その理解で大丈夫です。Kotlinは簡潔なコードでプログラムを書けるので、CLIツール開発や自動化スクリプトにもとても向いています。これからは自分で便利なコマンドラインツールを作ってみると、さらに理解が深まります。
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