カテゴリ: Go言語 更新日: 2025/10/07

Go言語のインターフェースと抽象化の考え方を初心者向けに解説

Go言語のインターフェースと抽象化の考え方
Go言語のインターフェースと抽象化の考え方

先生と生徒の会話形式で理解しよう

生徒

「先生、Go言語でインターフェースってよく聞くんですが、抽象化とどう関係しているんですか?」

先生

「インターフェースは、抽象化の考え方をコードで実現する手段です。抽象化とは、共通点だけを取り出して型や処理をまとめることを指します。」

生徒

「共通点だけってどういうことですか?」

先生

「例えば動物の例を考えます。犬も猫も鳴くことは共通しています。でも鳴き方は違います。鳴くという共通の動作を抽象化して、具体的な鳴き方はそれぞれの構造体で実装するイメージです。」

生徒

「なるほど、具体的な動作は別々に作るけど、共通の扱い方ができるんですね。」

先生

「そうです。それをGoではインターフェースで表現します。」

1. インターフェースと抽象化とは?

1. インターフェースと抽象化とは?
1. インターフェースと抽象化とは?

インターフェースは、構造体が持つべきメソッドの「約束」を定義する抽象的な型です。抽象化とは、細かい実装の違いを隠して共通の操作だけを取り出すことです。プログラムの中で共通点を抽象化すると、コードの再利用性が高まり、拡張性も向上します。

2. Go言語での抽象化の例

2. Go言語での抽象化の例
2. Go言語での抽象化の例

実際に動物を抽象化する例を見てみましょう。犬と猫は鳴くという動作を持っています。


type Animal interface {
    Speak()
}

type Dog struct{}
type Cat struct{}

func (d Dog) Speak() {
    fmt.Println("ワンワン")
}

func (c Cat) Speak() {
    fmt.Println("ニャー")
}

ここでは Animal インターフェースが抽象化を表しており、具体的な鳴き方は DogCat が実装しています。

3. インターフェース型で共通操作

3. インターフェース型で共通操作
3. インターフェース型で共通操作

抽象化により、異なる構造体でも同じ操作で扱えます。


func MakeSpeak(a Animal) {
    a.Speak()
}

func main() {
    animals := []Animal{Dog{}, Cat{}}
    for _, a := range animals {
        MakeSpeak(a)
    }
}

このように、Animal 型を使えば、犬も猫も同じ関数 MakeSpeak で扱えます。これが抽象化とインターフェースの強力な組み合わせです。

4. 抽象化の利点

4. 抽象化の利点
4. 抽象化の利点
  • コードがシンプルで読みやすくなる
  • 新しい型を追加しても既存コードを変更しなくてよい
  • 共通の操作で複数の型を扱える
  • プログラム全体の設計が柔軟になる

インターフェースを活用した抽象化により、Go言語でのソフトウェア設計が効率的かつ安全になります。複雑な処理を整理しつつ、拡張性のあるプログラムを作ることが可能です。

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