Go言語プログラムの実行方法まとめ!VSCode・ターミナルでの実行手順を解説
生徒
「Go言語でプログラムを書いたあとって、どうやって実行すればいいんですか?」
先生
「Go言語のプログラムを実行するには、ターミナルという黒い画面を使う方法と、Visual Studio Code(VSCode)という開発用のソフトを使う方法があります。」
生徒
「ターミナルってなんだか難しそうです……。VSCodeってどんなものなんですか?」
先生
「心配しなくても大丈夫ですよ!ターミナルもVSCodeも、使い方さえ覚えれば簡単です。それでは順番に、Go言語のプログラムをどうやって実行するのか、丁寧に説明していきましょう。」
1. Go言語プログラムを実行するために必要な準備
Go言語のプログラムを実行するためには、まず「Go」というソフトをパソコンにインストールする必要があります。これは、Goのプログラムを動かすための道具(開発環境)です。
また、プログラムを書くためのアプリ(エディタ)として「Visual Studio Code(VSCode)」がオススメです。これは、文字を書くノートのようなものですが、プログラミングに特化していてとても便利です。
2. ターミナルでGoプログラムを実行する手順
ターミナルとは、コマンド(命令)を文字で入力してパソコンを操作するアプリです。黒い画面に白い文字で操作します。
Goのプログラムを実行するには、まず以下のような内容のファイルを作成します。ファイル名はたとえば main.go としましょう。
package main
import "fmt"
func main() {
fmt.Println("こんにちは、Go言語!")
}
次に、ターミナルを開いて、main.go のある場所まで移動します。移動には cd コマンドを使います。
cd デスクトップ
そして、以下のコマンドでプログラムを実行できます。
go run main.go
すると、画面に以下のように表示されます。
こんにちは、Go言語!
このようにして、ターミナルからGoプログラムを実行することができます。
3. VSCodeでGoプログラムを実行する方法
VSCode(Visual Studio Code)は、Microsoftが提供している無料のエディタです。Go言語での開発にも対応しており、初心者にもやさしい画面設計になっています。
まず、VSCodeを開き、拡張機能から「Go」と検索して、Go拡張機能をインストールします。
次に、以下の手順でGoプログラムを実行できます:
- 新しいフォルダを作成して、その中に
main.goファイルを作ります。 - VSCodeでそのフォルダを開き、
main.goに以下のようなコードを書きます。
package main
import "fmt"
func main() {
fmt.Println("VSCodeからGoを実行!")
}
ファイルを保存したら、ターミナル → 新しいターミナルをクリックして、下にターミナル画面を開きます。
そこで、次のコマンドを入力します。
go run main.go
実行結果は以下のようになります。
VSCodeからGoを実行!
このように、VSCodeの中でターミナルを開いてGoプログラムを実行することで、わざわざ外部のターミナルを使わなくても済みます。
4. よくあるエラーとその対処法
初心者がよくつまずくポイントとして、次のようなエラーがあります:
● 「'go' は内部コマンドまたは外部コマンドとして認識されていません」
これは、Go言語がパソコンに正しくインストールされていないか、「パス」が通っていない場合に出るエラーです。パスとは、パソコンに「Goはここにありますよ」と教える設定のことです。
Goをインストールしなおすか、パス設定を見直す必要があります。
● ファイル名のつけ忘れ
Goのファイルは、拡張子が.goで終わっていないと、実行できません。ファイルを保存するときは、必ず .go をつけましょう。
● main関数がない
Go言語では、mainという名前の関数が実行のスタート地点になります。これがないとエラーになるので、必ず書いてください。
5. 実行方法の違いと選び方
初心者には、最初はgo runコマンドを使うのが簡単でおすすめです。これは「その場で実行してくれる」命令です。
もし本格的にプログラムを作りたいときには、go buildで「実行ファイル(.exe)」を作る方法もありますが、今回は基本的なgo runの使い方に絞って紹介しました。
ターミナル操作が苦手な方は、VSCodeの中でターミナルを開くことで、すべてを1つの画面で済ませることができます。
まとめ
ここまで、Go言語のプログラムを実行するために必要な準備、ターミナルでの実行方法、VSCodeを使った実行手順、そして初心者がつまずきやすいエラーについて順番に解説してきました。初めてGo言語に触れる方でも、プログラムを書いて動かすまでの流れを一歩ずつ理解できるように、できるだけ専門用語を使わずに説明しました。プログラミングは「難しそう」「黒い画面がこわい」というイメージを持たれがちですが、実際には決まった手順をゆっくり確認していけば、初心者でもしっかり動かすことができます。
特に大切なのは、プログラムを書いたあとに、実際に実行してみることです。書いたコードが動く瞬間は、プログラミングを学ぶうえで最初の大きな感動になります。ターミナルでの操作も、VSCodeでの操作も、最初は見慣れないかもしれませんが、使っていくうちに「入力して実行するだけ」というシンプルな流れがわかってきます。Go言語は動作がとても早く、実行したらすぐ画面に結果が表示されるため、学習にも向いている言語です。
また、「go run」と「go build」の違いも軽く触れましたが、初心者はまず「go run」で問題ありません。これは作ったプログラムを直接実行する方法で、確認しながら学びたい人に向いています。一方で、プログラムを配布したり、誰かに渡して動かしてもらいたい場合は「go build」で実行ファイルを作る方法もあります。とはいえ、いきなり難しいことに挑戦する必要はないので、まずはターミナルとVSCodeで好きなメッセージを表示させるところから始めると良いでしょう。
最後に、簡単なサンプルをもう一度書いておきます。もし動かなかった場合でも、先ほど紹介したエラー例を見直すことで原因がわかることが多いので、あせらず確認してみてください。
package main
import "fmt"
func main() {
fmt.Println("Go言語の基本を学習中!")
}
プログラムが書けたら、ターミナルで次のコマンドを入力します。
go run main.go
無事にプログラムが動けば、画面に文字が表示されます。ほんの少しのコードでも、自分が書いた命令がパソコンの画面に出るのは大きな達成感につながります。小さな成功を積み重ねていくと、プログラミングが楽しくなり、自分の作りたいアプリやサービスを形にできるようになります。
もし、プログラムがうまく動かなくても心配はいりません。プログラミングはトライアンドエラーを繰り返しながら学んでいくものです。エラーが出たということは、パソコンが「ここを直せば動くよ」と教えてくれている状態です。ひとつずつ直していくことで、自然と理解が深まり、自信もついていきます。特にGo言語はエラーの内容が比較的やさしく表示されるので、初心者でも原因を見つけやすいのが特徴です。
VSCodeを使った方法も紹介しましたが、VSCodeは今後プログラミングを続けていくうえで非常に便利なツールです。ファイルを書いて保存するだけでなく、コードの色分けやエラー表示、ファイル管理、Gitなどの開発ツールとも連携できます。Go言語の拡張機能を入れることで、自動補完や構文のチェックもできるようになり、書き間違いを減らせます。最初はシンプルな使い方だけで十分ですが、慣れてきたら少しずつ便利な機能も活用してみてください。
今回の内容をまとめると、Go言語のプログラムは以下の流れで実行できます。
- Goをインストールする
- テキストエディタ(VSCode)を用意する
- main.goファイルを作りプログラムを書く
- ターミナルやVSCodeのターミナルで「go run main.go」を実行する
- 画面に表示された結果を確認する
これさえできれば「プログラムを動かせる人」です。プログラムを動かせるようになった時点で、すでに初心者を一歩抜け出しています。ここからは少しずつコードを書く練習をしたり、自分の好きなメッセージを表示させたりと、楽しい部分が広がっていきます。
まだ不安なところが残っていても大丈夫です。今回の内容は、何度読み返しても使える基本です。特にターミナルの操作や、VSCodeの使い方は、繰り返して使うことで手が覚えていきます。焦らず、ゆっくり進めていきましょう。
生徒
「最初は難しく感じましたが、ターミナルで実行する方法と、VSCodeで実行する方法、どちらも仕組みがわかってきました!」
先生
「そうですね。どちらも基本は『main.goを作って、go runで実行する』という流れです。できるようになったということは、もう立派にプログラムを動かせていますよ。」
生徒
「VSCodeでターミナルを開けるのは便利でした!画面を切り替えなくて済むので、作業がしやすかったです。」
先生
「その通りです。VSCodeは簡単なプログラムから、大規模な開発まで対応できます。Go言語の練習をするにはピッタリの環境なんです。」
生徒
「次は自分でメッセージを変えたり、数字を出力してみたいです!」
先生
「とても良いですね。小さな挑戦を積み重ねていくことで、着実に力がついていきます。今回学んだ実行方法は、これから書くプログラムすべてで使える大切な知識なので、これからも忘れずに活用していきましょう。」