Go言語のドメイン層とインフラ層の依存関係をやさしく整理しよう
生徒
「Go言語の設計で、ドメイン層とインフラ層って聞いたんですが、正直よく分かりません」
先生
「最初は難しく感じますよね。家の設計に例えると分かりやすいですよ」
生徒
「家の設計ですか?」
先生
「はい。順番に整理していきましょう」
1. ドメイン層とは何か
ドメイン層とは、アプリケーションの中で一番大切なルールや考え方をまとめた場所です。たとえば注文やユーザー、お金の計算など、業務の中心となる知識を扱います。
家づくりに例えると、間取りや暮らし方のルールがドメイン層です。Go言語のアーキテクチャでは、この層をできるだけ純粋に保つことが重要です。純粋とは、特定の技術に依存しないという意味です。
2. インフラ層とは何か
インフラ層は、データベースやファイル保存、外部サービス通信などの技術的な処理を担当します。アプリケーションを動かすための土台のような存在です。
家で例えると、水道や電気、ガスがインフラ層です。生活には必要ですが、暮らし方そのものではありません。Go言語でも、インフラ層はドメイン層から切り離して考えます。
3. なぜ依存関係を整理するのか
依存関係とは、あるプログラムが別のプログラムを使っている状態のことです。ドメイン層がインフラ層に直接依存すると、設計が固くなります。
たとえばデータベースを変更しただけで、業務ルールまで修正が必要になることがあります。Go言語の設計では、ドメイン層を守るために依存関係を一方向に整理します。
4. 悪い依存関係の例
次は、ドメイン層が直接データベースに依存している例です。
package domain
import "database/sql"
type User struct {
ID int
Name string
}
func SaveUser(db *sql.DB, user User) error {
_, err := db.Exec("INSERT INTO users(name) VALUES(?)", user.Name)
return err
}
この設計では、ドメイン層がデータベースという技術に縛られています。後から変更しにくい構造です。
5. 依存を逆転させる考え方
依存を逆転させるとは、ドメイン層がインターフェースを定義し、インフラ層がそれを実装する形にすることです。インターフェースとは、約束事をまとめた型です。
package domain
type User struct {
ID int
Name string
}
type UserRepository interface {
Save(user User) error
}
これでドメイン層は技術を知らなくて済みます。
6. インフラ層の実装例
次にインフラ層で実装します。ここではデータベース処理を担当します。
package infra
import (
"database/sql"
"example/domain"
)
type UserRepositoryDB struct {
DB *sql.DB
}
func (r UserRepositoryDB) Save(user domain.User) error {
_, err := r.DB.Exec("INSERT INTO users(name) VALUES(?)", user.Name)
return err
}
この形なら、ドメイン層はインフラ層を直接知りません。
7. ユースケース層からの利用
ユースケース層は、ドメイン層で定義されたインターフェースを使います。
package usecase
import "example/domain"
type UserUseCase struct {
Repo domain.UserRepository
}
func (u UserUseCase) Register(name string) error {
user := domain.User{Name: name}
return u.Repo.Save(user)
}
これにより、全体の依存関係が整理されます。
8. この設計のメリット
ドメイン層とインフラ層の依存関係を整理すると、変更に強い設計になります。データベースを変えても、業務ルールは影響を受けにくくなります。
Go言語のアーキテクチャ設計では、最初から完璧を目指す必要はありません。ただし、依存の向きを意識するだけで、コードは大きく読みやすくなります。
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