カテゴリ: Go言語 更新日: 2026/03/20

Go言語のドメイン層とインフラ層の依存関係をやさしく整理しよう

Go言語のドメイン層とインフラ層の依存関係を整理しよう
Go言語のドメイン層とインフラ層の依存関係を整理しよう

先生と生徒の会話形式で理解しよう

生徒

「Go言語の設計で、ドメイン層とインフラ層って聞いたんですが、正直よく分かりません」

先生

「最初は難しく感じますよね。家の設計に例えると分かりやすいですよ」

生徒

「家の設計ですか?」

先生

「はい。順番に整理していきましょう」

1. ドメイン層とは何か

1. ドメイン層とは何か
1. ドメイン層とは何か

ドメイン層とは、アプリケーションの中で一番大切なルールや考え方をまとめた場所です。たとえば注文やユーザー、お金の計算など、業務の中心となる知識を扱います。

家づくりに例えると、間取りや暮らし方のルールがドメイン層です。Go言語のアーキテクチャでは、この層をできるだけ純粋に保つことが重要です。純粋とは、特定の技術に依存しないという意味です。

2. インフラ層とは何か

2. インフラ層とは何か
2. インフラ層とは何か

インフラ層は、データベースやファイル保存、外部サービス通信などの技術的な処理を担当します。アプリケーションを動かすための土台のような存在です。

家で例えると、水道や電気、ガスがインフラ層です。生活には必要ですが、暮らし方そのものではありません。Go言語でも、インフラ層はドメイン層から切り離して考えます。

3. なぜ依存関係を整理するのか

3. なぜ依存関係を整理するのか
3. なぜ依存関係を整理するのか

依存関係とは、あるプログラムが別のプログラムを使っている状態のことです。ドメイン層がインフラ層に直接依存すると、設計が固くなります。

たとえばデータベースを変更しただけで、業務ルールまで修正が必要になることがあります。Go言語の設計では、ドメイン層を守るために依存関係を一方向に整理します。

4. 悪い依存関係の例

4. 悪い依存関係の例
4. 悪い依存関係の例

次は、ドメイン層が直接データベースに依存している例です。


package domain

import "database/sql"

type User struct {
    ID   int
    Name string
}

func SaveUser(db *sql.DB, user User) error {
    _, err := db.Exec("INSERT INTO users(name) VALUES(?)", user.Name)
    return err
}

この設計では、ドメイン層がデータベースという技術に縛られています。後から変更しにくい構造です。

5. 依存を逆転させる考え方

5. 依存を逆転させる考え方
5. 依存を逆転させる考え方

依存を逆転させるとは、ドメイン層がインターフェースを定義し、インフラ層がそれを実装する形にすることです。インターフェースとは、約束事をまとめた型です。


package domain

type User struct {
    ID   int
    Name string
}

type UserRepository interface {
    Save(user User) error
}

これでドメイン層は技術を知らなくて済みます。

6. インフラ層の実装例

6. インフラ層の実装例
6. インフラ層の実装例

次にインフラ層で実装します。ここではデータベース処理を担当します。


package infra

import (
    "database/sql"
    "example/domain"
)

type UserRepositoryDB struct {
    DB *sql.DB
}

func (r UserRepositoryDB) Save(user domain.User) error {
    _, err := r.DB.Exec("INSERT INTO users(name) VALUES(?)", user.Name)
    return err
}

この形なら、ドメイン層はインフラ層を直接知りません。

7. ユースケース層からの利用

7. ユースケース層からの利用
7. ユースケース層からの利用

ユースケース層は、ドメイン層で定義されたインターフェースを使います。


package usecase

import "example/domain"

type UserUseCase struct {
    Repo domain.UserRepository
}

func (u UserUseCase) Register(name string) error {
    user := domain.User{Name: name}
    return u.Repo.Save(user)
}

これにより、全体の依存関係が整理されます。

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8. この設計のメリット

8. この設計のメリット
8. この設計のメリット

ドメイン層とインフラ層の依存関係を整理すると、変更に強い設計になります。データベースを変えても、業務ルールは影響を受けにくくなります。

Go言語のアーキテクチャ設計では、最初から完璧を目指す必要はありません。ただし、依存の向きを意識するだけで、コードは大きく読みやすくなります。

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