カテゴリ: Kotlin 更新日: 2025/10/07

Kotlinのalsoの使い方!デバッグや中間処理での活用例

Kotlinのalsoの使い方!デバッグや中間処理での活用例
Kotlinのalsoの使い方!デバッグや中間処理での活用例

先生と生徒の会話形式で理解しよう

生徒

「Kotlinで変数の中身を確認したり、ちょっとだけ処理を入れたいときってどうすればいいですか?」

先生

「そんなときはalsoというスコープ関数を使うと便利ですよ。処理の流れを変えずに中間処理やデバッグを挟めるんです。」

生徒

「処理の途中でログを出したり確認したいときによさそうですね!」

先生

「まさにその用途です!初心者でもわかるようにalsoの使い方を解説していきましょう。」

1. Kotlinのalsoとは?

1. Kotlinのalsoとは?
1. Kotlinのalsoとは?

Kotlin(ことりん)のalsoは、スコープ関数のひとつで、「値を保持したまま、ちょっとした処理を追加したいとき」に便利な機能です。

たとえば、変数に何かを代入して、その直後に確認メッセージを出したり、ログを残したい場合、alsoを使えばスマートに書けます。

処理の流れを壊さず、「ついでにこれもやっておこう(also)」という感覚で使えるのがポイントです。

2. alsoの基本的な使い方

2. alsoの基本的な使い方
2. alsoの基本的な使い方

それでは基本的な書き方を見てみましょう。


fun main() {
    val name = "田中".also {
        println("名前の値は: $it")
    }
    println("最終的な名前: $name")
}

この例では、"田中"という文字列をalsoで受け取り、itで中身を表示しています。

itとは、「そのときの値自体」を指す特別な変数で、初心者にも扱いやすいです。

そしてalsoの後も、変数nameにはそのまま「田中」が入っているのがわかります。

3. alsoは値をそのまま返す

3. alsoは値をそのまま返す
3. alsoは値をそのまま返す

alsoの特徴は、「値そのものを変えずに、そのまま返す」点にあります。

つまり、値を保持しながら、途中で何か処理(中間処理)を追加できるということです。

次のようなコードで確認してみましょう。


val result = "Kotlin".also {
    println("途中確認: $it")
}.uppercase()
println(result)

alsoでログを出したあと、続けてuppercase()で大文字に変換しています。

このように、処理の流れに割り込むことなく、確認や処理を挟めるのがalsoの便利なポイントです。

4. デバッグ用途にぴったりなalsoの活用例

4. デバッグ用途にぴったりなalsoの活用例
4. デバッグ用途にぴったりなalsoの活用例

alsoは、プログラムの途中で「今の値って何だったっけ?」と確認したいときに最適です。

たとえば以下のようなコードを書いてみましょう。


val length = "こんにちは".also {
    println("今の文字列: $it")
}.length
println("文字数: $length")

このコードでは、「こんにちは」という文字列をalsoで出力してから、lengthを取得しています。

途中のデバッグやチェックポイントとして使えるのが魅力です。

5. 中間処理を入れるときにも便利なalso

5. 中間処理を入れるときにも便利なalso
5. 中間処理を入れるときにも便利なalso

alsoは、中間的な処理を差し込みたいときにも使われます。たとえばリストに要素を追加して、ログを出すような場面です。


val list = mutableListOf(1, 2, 3).also {
    it.add(4)
    println("リストの中身: $it")
}

このように、alsoの中で要素を追加したり、状態を確認することで、見通しのよいコードが書けます。

6. applyとの違いを理解しよう

6. applyとの違いを理解しよう
6. applyとの違いを理解しよう

Kotlinのスコープ関数にはapplyという似た機能がありますが、違いは次の通りです。

  • applythis(自分自身)を使って、設定に向いている
  • alsoitを使って、中間処理や確認に向いている

初心者のうちは、「設定はapply」「デバッグや中間処理はalso」と覚えておくと便利です。

7. alsoの使いすぎに注意しよう

7. alsoの使いすぎに注意しよう
7. alsoの使いすぎに注意しよう

便利なalsoですが、どんな場面でも使えばよいというわけではありません。

以下のような点に注意しましょう。

  • 複雑な処理はalsoに詰め込まない
  • 意味が分かりにくくなる場合は普通に書く
  • 簡単な中間処理やログ出力だけにとどめる

コードは他の人が読んだときにもわかりやすくなるよう、工夫が大切です。

8. Kotlin初心者がalsoを練習する方法

8. Kotlin初心者がalsoを練習する方法
8. Kotlin初心者がalsoを練習する方法

初心者がalsoを身につけるには、実際にコードを書いて試すのが一番です。

  • 文字列やリストにalsoを使って中身を出力する
  • 変数を加工する途中でalsoでログを出す
  • エラーが出たときにalsoでどこまで処理が進んだか確認する

小さなステップから始めて、alsoの感覚を身につけていきましょう。

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