Kotlinのforループの基本!範囲・配列・コレクションの繰り返し処理
生徒
「先生、Kotlinで同じ処理を繰り返すforループって何ですか?」
先生
「forループは、決まった回数だけ同じ処理を繰り返す仕組みです。例えば、数字を1から5まで順番に表示するなどが簡単にできます。」
生徒
「難しそうですが、実際にどんな感じで書くのですか?」
先生
「それでは、Kotlinのforループの基本的な使い方を一緒に見ていきましょう!」
1. Kotlinのforループとは?
Kotlin(コトリン)のforループは、何回も同じ処理を行うときに使う文(ぶん)です。例えば、1から10までの数字を順番に表示するときに便利です。ループとは「繰り返す」という意味です。
コンピューターに「〇〇回やって!」とお願いするときに使うのがforループなんです。
2. 基本の書き方(範囲を使う)
まず、1から5までの数字を順番に表示する例を見てみましょう。Kotlinでは、次のように書きます。
fun main() {
for (i in 1..5) {
println(i)
}
}
このプログラムを実行すると、1から5までの数字が1行ずつ表示されます。
1..5は「1から5まで」という意味の範囲(はんい)です。inは「~の中に」という意味をもちます。つまり、「iは1から5までの数字の中にいるよ」という意味になります。
iという変数(へんすう)を使って、1から5までの数字を順番に受け取ります。println(i)で、その数字を画面に表示しています。
3. 配列のforループ
今度は、配列(はいれつ)を使ってみましょう。配列とは、同じ種類のデータを順番にまとめておける入れ物(いれもの)です。
例えば、「りんご」「みかん」「バナナ」という果物(くだもの)を配列にして、順番に表示するプログラムはこう書きます。
fun main() {
val fruits = arrayOf("りんご", "みかん", "バナナ")
for (fruit in fruits) {
println(fruit)
}
}
arrayOfは、複数のデータをまとめる配列を作ります。for (fruit in fruits)は、「fruits配列の中にあるものを順番にfruitに入れる」という意味です。
実行すると、次のように表示されます。
りんご
みかん
バナナ
4. コレクションのforループ
配列のほかに、コレクションというものもあります。コレクションは、データをまとめて管理する仕組みです。配列もコレクションの仲間ですが、もっと便利なリスト(List)やマップ(Map)などもあります。
ここでは、リストを使ったforループを見てみましょう。
fun main() {
val numbers = listOf(10, 20, 30)
for (num in numbers) {
println(num)
}
}
listOfは、リストを作るときに使います。for (num in numbers)は、「numbersの中の数字を順番にnumに入れる」という意味です。
実行すると、次のように数字が表示されます。
10
20
30
5. インデックスを使いたいとき
データの順番を表す数字を「インデックス」といいます。例えば、1番目は0、2番目は1、3番目は2になります(コンピューターの世界では0から始まることが多いです)。
もし、forループでインデックスも一緒に知りたいときは、withIndex()を使います。
fun main() {
val animals = listOf("犬", "猫", "うさぎ")
for ((index, animal) in animals.withIndex()) {
println("$index: $animal")
}
}
withIndex()を使うと、index(順番)とanimal(動物の名前)を同時に取り出せます。実行すると、次のように表示されます。
0: 犬
1: 猫
2: うさぎ
6. まとめ
Kotlinのforループは、範囲(1..5など)や配列、コレクション(リストなど)を順番に繰り返し処理するときに使う大切な仕組みです。
最初は難しく感じるかもしれませんが、何度も書いて試すうちにすぐに慣れてきます。パソコンを使うのがはじめてでも、サンプルコードを写して動かしてみることで理解が深まります。
「forループって便利だな!」と思ったら、いろんな配列やリストで試してみてくださいね。