カテゴリ: Swift 更新日: 2025/10/06

Swiftの条件分岐をスッキリ書こう!ネストを避けるテクニック入門

Swift 条件分岐のネストを避けるテクニック
Swift 条件分岐のネストを避けるテクニック

先生と生徒の会話形式で理解しよう

生徒

「先生、Swiftでifelseをたくさん使っていたら、どんどんコードが深くなって読みにくくなってきました…」

先生

「それは“ネストが深い”状態ですね。Swiftでは条件分岐をシンプルに書くためのテクニックがありますよ。」

生徒

「どうすればネストを減らせますか?もっと読みやすくしたいです!」

先生

「それでは今回は、Swiftで条件分岐のネストを避けるテクニックについて、初心者でも理解できるように丁寧に説明していきましょう。」

1. ネストが深いとはどういうこと?

1. ネストが深いとはどういうこと?
1. ネストが深いとはどういうこと?

プログラミングで「ネスト」とは、入れ子構造のことです。たとえばif文の中にさらにif文があるような状態をいいます。ネストが深くなると、どこからどこまでが条件なのか分かりづらくなり、バグの原因にもなります。

次のようなコードはネストが深い例です。


let userIsLoggedIn = true
let hasPermission = true

if userIsLoggedIn {
    if hasPermission {
        print("操作を実行します")
    }
}

このようにifが重なると、初心者には読みづらいコードになってしまいます。

2. ネストを減らすif文の書き方

2. ネストを減らすif文の書き方
2. ネストを減らすif文の書き方

条件が複数ある場合は、1つのifにまとめることでネストを減らすことができます。


if userIsLoggedIn && hasPermission {
    print("操作を実行します")
}

&&は「かつ」を意味する論理演算子です。両方の条件がtrueであれば中の処理が実行されます。

3. guard文で早めに抜ける

3. guard文で早めに抜ける
3. guard文で早めに抜ける

guard文を使うと、条件を満たさない場合に早く処理から抜けることができます。これにより、後続の処理をスッキリ書けるのが特徴です。


func performAction(userIsLoggedIn: Bool, hasPermission: Bool) {
    guard userIsLoggedIn else {
        print("ログインしてください")
        return
    }
    guard hasPermission else {
        print("操作の権限がありません")
        return
    }
    print("操作を実行します")
}

guard文はfalseだったときにreturnで早く抜けるので、残りの処理はインデントなしで書けてスッキリします。

4. elseの中にelseを書くと読みにくい

4. elseの中にelseを書くと読みにくい
4. elseの中にelseを書くと読みにくい

ifの中にelse、さらにその中にifを書くと、処理が複雑になってしまいます。


let day = "月曜日"

if day == "月曜日" {
    print("週の始まりです")
} else {
    if day == "金曜日" {
        print("明日は休みです")
    } else {
        print("普通の日です")
    }
}

このようなコードはelse ifを使って書き直すとスッキリします。


if day == "月曜日" {
    print("週の始まりです")
} else if day == "金曜日" {
    print("明日は休みです")
} else {
    print("普通の日です")
}

5. switch文を使ってネストを回避する

5. switch文を使ってネストを回避する
5. switch文を使ってネストを回避する

ifelseが何段階にも重なるときは、switch文に置き換えることでコードが読みやすくなります。


let signal = "青"

switch signal {
case "赤":
    print("止まってください")
case "黄":
    print("注意して進んでください")
case "青":
    print("進んでください")
default:
    print("信号が不明です")
}

switch文は分岐ごとにケースを分けて書けるので、条件がたくさんあるときに便利です。

6. returnで早期終了するテクニック

6. returnで早期終了するテクニック
6. returnで早期終了するテクニック

関数の中で条件によって処理をやめたいときは、returnを早めに書くことで、後続の処理を簡潔に保てます。


func greetUser(name: String?) {
    guard let name = name else {
        print("名前がありません")
        return
    }

    if name.isEmpty {
        print("名前が空です")
        return
    }

    print("こんにちは、\(name)さん!")
}

guardreturnを使うことで、無駄なネストを避けつつ、安全で読みやすいコードが書けます。

7. ネストを減らす工夫は可読性アップの第一歩

7. ネストを減らす工夫は可読性アップの第一歩
7. ネストを減らす工夫は可読性アップの第一歩

コードがネストだらけになると、ミスやバグが発生しやすくなります。guard文やswitch文を使ったり、ifの条件をまとめたりすることで、シンプルで分かりやすいコードになります。

初心者のうちから「読みやすさ」を意識して書く練習をすることが、上達の近道です。

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