Swift 非同期処理入門|なぜ必要なのかを初心者向けにやさしく解説
生徒
「Swiftでアプリを作っているときに、非同期処理っていう言葉をよく見かけます。どうして必要なんですか?」
先生
「良い質問です。非同期処理はアプリが止まらないように裏側で作業を進める仕組みなんですよ。例えばインターネットからデータを取ってくるときに便利です。」
生徒
「なるほど。でも具体的にどんな場面で役立つんですか?」
先生
「それでは、身近な例えを交えて、なぜ非同期処理が必要なのかを解説していきましょう!」
1. 非同期処理とは何か?
非同期処理(ひどうきしょり)とは、「待っている間に他の作業を進められる仕組み」のことです。逆に、同期処理とは「一つの作業が終わるまで次の作業を待たなければならない」方法です。
例えばレストランで料理を注文したとき、料理ができるまで何もできなければ不便ですよね。でも実際には料理を待っている間に友達と話したりスマホを見たりできます。この「待っている間に別のことができる」状態が非同期処理です。
2. なぜ非同期処理が必要なのか?
スマホアプリやWebアプリは、インターネットからデータを取得したり、画像や動画を読み込んだりする場面が多いです。もしこれを同期処理で行うと、アプリ全体が止まってしまい、ユーザーは操作できなくなります。
非同期処理を使えば、アプリはデータを待っている間も他の操作を受け付けられるので、快適な体験を提供できます。これが「なぜ必要なのか」という大きな理由です。
3. Swiftでの非同期処理の進化
Swiftにはもともと「クロージャ」や「コールバック」という書き方がありましたが、コードが複雑になりやすいという欠点がありました。その後、async/awaitという書き方が導入され、非同期処理がシンプルに表現できるようになりました。
asyncは「非同期で動く関数」を示し、awaitは「結果が返ってくるまで待つ」という意味です。この組み合わせにより、自然な読みやすいコードが書けます。
4. 簡単なコード例で理解しよう
例えば、インターネットからデータを取得する処理を考えてみましょう。
func fetchData() async -> String {
// 疑似的に時間がかかる処理
try? await Task.sleep(nanoseconds: 2_000_000_000)
return "データ取得完了"
}
Task {
let result = await fetchData()
print(result)
}
この例ではfetchDataが非同期関数で、awaitを使って結果を受け取っています。アプリは待っている間も止まらずに動き続けます。
データ取得完了
5. 非同期処理の身近な例え
非同期処理をもっとイメージしやすくするために、日常生活の例で考えてみましょう。
- 炊飯器にご飯をセット → ご飯が炊けるまでテレビを見たり掃除をしたりできる。
- 洗濯機で洗濯 → 洗濯中に料理や勉強を進められる。
- ネットショッピングの配送待ち → 荷物が届くのを待ちながら他のことをできる。
これらはすべて非同期処理の考え方と同じで、「待ち時間を有効活用する」ことがポイントです。
6. Swift Concurrencyの役割
SwiftのConcurrency(コンカレンシー)は「同時に複数の処理を効率よく進める仕組み」です。これは非同期処理をさらに強力にするための考え方です。
具体的には、複数の非同期処理を並行して走らせたり、キャンセルやエラーを管理したりする機能を提供します。これにより、実務レベルのアプリ開発でも安定した非同期処理が実現できます。
7. 初心者が知っておくべきポイント
非同期処理を学ぶときに大切なのは「難しい仕組みを無理にすべて理解しようとしない」ことです。最初は「アプリを止めずに裏で作業できる仕組み」くらいの理解で十分です。
特にSwiftのasync/awaitは書き方が自然なので、初心者でもすぐに実感できます。コードを少しずつ試しながら「待っている間もアプリが止まらない」ことを体験すると理解が深まります。