Go言語の文字列操作のテスト入門!初心者でもわかるテストの書き方とポイント
生徒
「Goで文字列を操作するプログラムを書いたけど、正しく動くかどうかを確認する方法はありますか?」
先生
「はい、それにはGoのtestingパッケージを使ったユニットテストがおすすめです。文字列操作の結果が期待通りかを自動で確認できます。」
生徒
「ユニットテストって難しいイメージがあります。初心者でも書けますか?」
先生
「基本の書き方を押さえれば簡単です。文字列操作のテストは特に分かりやすく、すぐに習得できます。」
1. Goのテストとは?
Goのテストは、プログラムが正しく動作するかどうかを確認するための仕組みです。テスト用の関数を書いて、期待した結果と実際の結果を比較します。これにより、プログラムのバグを早期に発見できます。
2. テスト用のファイルと関数の作り方
テストは通常、元のファイル名の末尾に_test.goを付けて作成します。テスト関数はTestで始まる名前にし、引数に*testing.Tを指定します。
package main
import (
"strings"
"testing"
)
func TestToUpper(t *testing.T) {
input := "go言語"
expected := "GO言語"
result := strings.ToUpper(input)
if result != expected {
t.Errorf("期待値: %s, 実際: %s", expected, result)
}
}
この例ではstrings.ToUpperを使って文字列を大文字に変換する関数のテストを書いています。期待値と実際の結果を比較し、一致しなければエラーを報告します。
3. 複数ケースのテストを書く
同じ関数でも入力が複数ある場合は、テーブル駆動テストと呼ばれる方法でまとめてテストできます。
func TestTrimSpace(t *testing.T) {
tests := []struct{
input string
expected string
}{
{" Go ", "Go"},
{" テスト ", "テスト"},
{"文字列", "文字列"},
}
for _, tt := range tests {
result := strings.TrimSpace(tt.input)
if result != tt.expected {
t.Errorf("入力: %q, 期待値: %q, 実際: %q", tt.input, tt.expected, result)
}
}
}
この方法を使うと、複数の入力に対して一つずつテストを書かずに済みます。可読性も高く、追加のテストも簡単に行えます。
4. 正規表現を使った文字列テスト
文字列が特定のパターンにマッチするかを確認する場合は、regexpパッケージと組み合わせてテストできます。
import "regexp"
func TestPhoneNumber(t *testing.T) {
str := "電話番号: 080-1234-5678"
re := regexp.MustCompile(`\d{3}-\d{4}-\d{4}`)
if !re.MatchString(str) {
t.Errorf("文字列 %q が電話番号の形式に一致しません", str)
}
}
このように、文字列操作だけでなく正規表現の結果もテストできます。入力形式のチェックに便利です。
5. テスト実行の方法
テストはコマンドラインから簡単に実行できます。
go test
同じディレクトリ内にある_test.goファイルを自動で実行して、結果を表示します。エラーがあれば詳細も出力されます。
6. テストのポイント
- 小さな処理ごとにテストを書くと原因特定が簡単です。
- 期待する結果を明確にしてテストケースを作ると、後から修正しても安全です。
- 文字列操作の場合は、空文字や特殊文字、全角文字などもテストするとより堅牢になります。
- テストを書く習慣をつけると、プログラムの信頼性が格段に上がります。
Go言語のtestingパッケージを使えば、文字列操作のテストも簡単に自動化できます。初心者でも基本を押さえればすぐに使いこなせます。