カテゴリ: Go言語 更新日: 2026/01/06

Go言語のクロスコンパイル入門!異なるOS向けにビルドする方法

Go言語のクロスコンパイルの基本!異なるOS向けにビルドする方法
Go言語のクロスコンパイルの基本!異なるOS向けにビルドする方法

先生と生徒の会話形式で理解しよう

生徒

「先生、私のパソコンはWindowsなんですけど、作ったGoプログラムをMacやLinuxでも動かしたいです。」

先生

「それならGoのクロスコンパイル機能を使えば、簡単に異なるOS向けのバイナリを作ることができます。」

生徒

「クロスコンパイルって何ですか?」

先生

「クロスコンパイルとは、開発している環境とは違うOSやCPUアーキテクチャ向けにプログラムをコンパイルすることです。たとえばWindowsで開発したプログラムをLinux向けに変換できます。」

生徒

「どうやってやるんですか?」

先生

「簡単です。環境変数を設定してgo buildを実行するだけです。」

1. クロスコンパイルの基本手順

1. クロスコンパイルの基本手順
1. クロスコンパイルの基本手順

Go言語では、GOOSGOARCHという環境変数を使ってターゲットOSとCPUを指定できます。例えば、WindowsでLinux向けバイナリを作る場合は以下のように設定します。


SET GOOS=linux
SET GOARCH=amd64
go build -o myapp main.go

これでmyappという名前のLinux向け実行ファイルが生成されます。

2. Mac向けのクロスコンパイル

2. Mac向けのクロスコンパイル
2. Mac向けのクロスコンパイル

Mac向けのバイナリを作りたい場合は、OSをdarwinに指定します。


SET GOOS=darwin
SET GOARCH=amd64
go build -o myapp main.go

これでMacの64ビット環境で実行可能なバイナリが作れます。

3. 注意すべきポイント

3. 注意すべきポイント
3. 注意すべきポイント

クロスコンパイルでは、OS固有の機能やライブラリを使っている場合、正しく動作しないことがあります。標準ライブラリを使う分には問題ありません。

また、Windows向けはmyapp.exe、LinuxやMac向けはmyappというように拡張子の違いに注意してください。

4. CPUアーキテクチャの指定

4. CPUアーキテクチャの指定
4. CPUアーキテクチャの指定

32ビットや64ビットなどCPUアーキテクチャを指定することも可能です。


SET GOOS=linux
SET GOARCH=386
go build -o myapp main.go

これで32ビット版のLinux向けバイナリが生成されます。開発者はターゲット環境に合わせてアーキテクチャを指定できます。

5. 複数OS向けにまとめてビルド

5. 複数OS向けにまとめてビルド
5. 複数OS向けにまとめてビルド

複数のOS向けにビルドする場合は、スクリプトを使うと便利です。


SET GOOS=linux & SET GOARCH=amd64 & go build -o myapp-linux main.go
SET GOOS=windows & SET GOARCH=amd64 & go build -o myapp-windows.exe main.go
SET GOOS=darwin & SET GOARCH=amd64 & go build -o myapp-mac main.go

このようにすると、一度に複数環境向けのバイナリを生成できます。

6. 依存関係の確認

6. 依存関係の確認
6. 依存関係の確認

クロスコンパイルを行う前に、モジュール管理ファイルgo.modを確認しておくと安全です。go mod tidyで依存関係を整理してからビルドすることをおすすめします。

7. 実践的な使い方

7. 実践的な使い方
7. 実践的な使い方

クロスコンパイルを使うと、開発者は自分のPCだけでなく、他のOSユーザー向けに簡単にプログラムを配布できます。チーム開発やオープンソースプロジェクトで特に役立ちます。

Go言語のクロスコンパイルは、環境変数とgo buildを理解するだけで簡単に使える非常に便利な機能です。

まとめ

まとめ
まとめ

クロスコンパイルで広がるGo言語の可能性

今回の記事では、Go言語の大きな特徴の一つであるクロスコンパイルについて、基本から実践まで順を追って確認してきました。 Go言語では、開発しているOSとは異なる環境向けに実行ファイルを作成できるため、Windows、Linux、Macといった複数のOSを意識した開発が非常にスムーズに行えます。 特別なツールを追加しなくても、環境変数とgo buildコマンドだけで完結する点は、初心者にとっても大きなメリットです。

記事前半では、GOOSGOARCHという二つの環境変数が、クロスコンパイルの要であることを学びました。 この二つを正しく指定することで、ターゲットとなるOSとCPUアーキテクチャを自由に切り替えられます。 たとえばLinux向け、Mac向け、Windows向けといった形で、同じソースコードから複数の実行ファイルを生成できる点は、配布や検証の場面で非常に役立ちます。

実務や学習で役立つポイント

注意点として、OS固有の機能や外部ライブラリに依存している場合は、クロスコンパイル後に正しく動作しない可能性があることも確認しました。 そのため、標準ライブラリ中心で実装することや、事前に依存関係を整理しておくことが重要になります。 go mod tidyを使って依存関係をきれいにしておく習慣は、クロスコンパイルに限らず、Go言語開発全体で役立ちます。

また、複数のOS向けに一括でビルドする方法も紹介しました。 スクリプトとしてまとめておくことで、配布用の実行ファイルを短時間で準備できるようになります。 チーム開発や個人開発、ツール配布など、さまざまな場面で活用できる実践的なテクニックと言えるでしょう。

まとめの中のサンプル確認


# Linux・Windows・Mac向けにまとめてビルドする例
SET GOOS=linux   & SET GOARCH=amd64 & go build -o app-linux main.go
SET GOOS=windows & SET GOARCH=amd64 & go build -o app-windows.exe main.go
SET GOOS=darwin  & SET GOARCH=amd64 & go build -o app-mac main.go

このようにコマンドを整理しておくと、開発環境が一つでも、複数の実行環境に対応した配布物を簡単に用意できます。 クロスコンパイルは難しい印象を持たれがちですが、実際にはGo言語の基本を理解していればすぐに実践できる技術です。

先生と生徒の振り返り会話

生徒

「最初は難しそうだと思っていましたが、環境変数を設定するだけで、 WindowsからLinuxやMac向けの実行ファイルが作れるのは驚きでした。」

先生

「そうですね。Go言語はクロスコンパイルが標準で用意されているので、 開発者が環境差をあまり意識せずに済むのが強みです。」

生徒

「配布用のツールやチーム開発でも、同じソースコードで対応できるのは便利ですね。」

先生

「その通りです。まずは標準ライブラリ中心で作り、クロスコンパイルを試す。 慣れてきたらスクリプト化して効率化する、という流れがおすすめですよ。」

生徒

「これなら、Go言語で作ったプログラムをいろいろな環境の人に安心して配れそうです。」

Go言語のクロスコンパイルは、学習段階から実務まで幅広く役立つ重要な機能です。 基本を押さえておくだけで、対応できる開発の幅が一気に広がります。 今回学んだ内容をもとに、ぜひ実際のプロジェクトや小さなツール作成で活用してみてください。

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