カテゴリ: Kotlin 更新日: 2026/05/03

Kotlinのプロパティ(val/var)の使い方!クラス内の変数管理をやさしく解説

Kotlinのプロパティ(val/var)の使い方!クラス内の変数管理
Kotlinのプロパティ(val/var)の使い方!クラス内の変数管理

先生と生徒の会話形式で理解しよう

生徒

「Kotlinでクラスの中に変数を入れる方法がよくわかりません…。valとかvarって何ですか?」

先生

「とても良い疑問ですね。Kotlinではvalvarというキーワードを使って、変数(プロパティ)を定義します。クラスの中に書くことで、そのクラスが情報を持てるようになるんですよ。」

生徒

「じゃあ、valとvarの違いはなんですか?」

先生

「そこがポイントですね!valは一度だけ代入できる固定値、varはあとから値を変えられる変数です。では、それぞれの使い方を順番に見ていきましょう。」

1. Kotlinのプロパティとは?値を保存する「箱」の役割

1. Kotlinのプロパティとは?値を保存する「箱」の役割
1. Kotlinのプロパティとは?値を保存する「箱」の役割

Kotlin(ことりん)でプログラムを書くとき、データや情報を一時的に保存しておく場所を「変数」と呼びます。その中でも、クラスの中で定義された変数のことを「プロパティ」と呼びます。

イメージしやすいように「車」というクラス(設計図)で例えてみましょう。車には「色」や「定員」、「現在のスピード」といった情報がありますよね。これらの情報をプログラムで保持するために用意するのがプロパティです。家で例えるなら、「家(クラス)」の壁に貼られた「部屋の広さ」や「住所」を記したメモ書きのようなものだと考えてください。

プログラミング未経験の方でも、以下のシンプルなコードを見るとイメージが湧きやすいはずです。Kotlinでは、プロパティを宣言する際に必ずvalまたはvarというキーワードを先頭に付けます。


class Car {
    // これらが「プロパティ」です
    val color = "赤"      // 車の色という情報
    var speed = 0        // 現在の速度という情報
}

このように、クラスの中に情報を書き留めておくことで、プログラムは「この車の色は赤なんだな」「今は止まっているんだな」という状態を正しく理解し、管理できるようになります。データを記憶し、必要な時にいつでも取り出せるようにするのが、プロパティの最も大切な役割です。

2. valとvarの違いは?初心者でも迷わない使い分けのポイント

2. valとvarの違いは?初心者でも迷わない使い分けのポイント
2. valとvarの違いは?初心者でも迷わない使い分けのポイント

Kotlinでプログラミングを始めるとき、最初に覚えるのが変数の宣言です。その際、必ず使うのがval(バル)とvar(バー)という2つのキーワード。どちらも「値を入れる箱」を作る役割ですが、その箱の性質が大きく異なります。

val(イミュータブル:不変)

一度入れたら中身を取り替えられない「鍵付きの箱」です。読み取り専用なので、名前や誕生日など、後から変わることがないデータに使います。

var(ミュータブル:可変)

中身を自由に入れ替えられる「普通の箱」です。年齢、ゲームのスコア、ショッピングカートの合計金額など、状況に応じて変化するデータに適しています。

実際のコードで見比べてみましょう。未経験の方でも直感的に理解できる簡単な例を紹介します。


fun main() {
    // val(不変): お誕生日は一度決まったら変わらない
    val birthday = "2000年1月1日"
    // birthday = "2001年1月1日" // ← ここで書き換えようとするとエラーが出るので安心!

    // var(可変): 年齢は誕生日が来るたびに増えていく
    var age = 24
    age = 25 // ← 新しい値を入れ直す(再代入)ことができる
    
    println("誕生日は " + birthday + " で、現在の年齢は " + age + " 歳です。")
}

どちらを使うべき?
最近のシステム開発では、バグを防ぐために「まずはvalで書き、どうしても中身を変える必要があるときだけvarに変える」という書き方が推奨されています。まずは「基本はval(書き換え不可)」と覚えておくと、安全で綺麗なプログラムが書けるようになりますよ。

3. val(バル)を使ったプロパティの基本:書き換えられない「定数」

3. val(バル)を使ったプロパティの基本:書き換えられない「定数」
3. val(バル)を使ったプロパティの基本:書き換えられない「定数」

Kotlinでプログラミングをする際、「一度決めたら絶対に変えたくない値」にはval(読み:バル)を使います。これは英語の「Value(価値、値)」の略で、後から中身を書き換えることができない「読み取り専用」のプロパティを定義するキーワードです。

例えば、個人の「名前」や「生年月日」、あるいは「円周率」などは、プログラムの途中で勝手に変わってしまうと困りますよね。valを使うことで、意図しないデータの書き換え(バグの原因)を未然に防ぎ、安全なコードを書くことができます。

【イメージで理解しよう!】

valは、中身を自由に入れ替えられる「箱」というよりも、「一度刻んだら消せない石碑」のようなイメージです。プログラミング未経験の方は、まず「ずっと同じ値を使いたいときは val」と覚えておけば間違いありません。

以下のサンプルコードでは、Student(生徒)クラスの中に、名前を保持するnameプロパティをvalで定義しています。


class Student {
    // valで定義すると、後から名前を変更できなくなります
    val name = "さくら"
}

fun main() {
    val student = Student()
    // プロパティを呼び出して表示する
    println("生徒の名前は " + student.name + " です")
    
    // もしここで student.name = "あおい" と書き換えようとすると、
    // コンパイルエラー(プログラムが動かない状態)になり、ミスを教えてくれます。
}

生徒の名前は さくら です

このように、valを適切に使うことで「このデータは変更されない」という意思表示になり、自分だけでなく他の人がプログラムを見たときも、動作の流れが予測しやすくなるという大きなメリットがあります。

4. varを使ったプロパティの基本

4. varを使ったプロパティの基本
4. varを使ったプロパティの基本

一方でvarは、あとから自由に値を変えることができます。例えば「年齢」や「現在のスコア」など、変化する情報に使います。


class Player {
    var score = 0
}

fun main() {
    val player = Player()
    println(player.score)
    player.score = 10
    println(player.score)
}

0
10

このように、varを使えば、プログラムの動きに合わせてデータを更新できます。

5. プロパティの初期化と自動型推論

5. プロパティの初期化と自動型推論
5. プロパティの初期化と自動型推論

Kotlinでは、プロパティを定義するときに型(データの種類)を書かなくても、代入した値から自動で型を判断してくれます。これを「型推論(かたすいろん)」といいます。

たとえば、次のように書けば、Kotlinはnameを文字列(String)、scoreを数値(Int)と自動で判断してくれます。


val name = "りんご"      // String型と自動で判断
var score = 100         // Int型と自動で判断

もちろん、明確に型を書くこともできます。


val name: String = "りんご"
var score: Int = 100

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6. クラスとプロパティを組み合わせる基本構造

6. クラスとプロパティを組み合わせる基本構造
6. クラスとプロパティを組み合わせる基本構造

ここまでで、プロパティの役割とval/varの違いを学びました。最後に、プロパティを使った簡単なクラスの例をもう一度確認しましょう。


class Book {
    val title = "Kotlin入門"
    var pages = 200
}

fun main() {
    val book = Book()
    println("タイトル: ${book.title}")
    println("ページ数: ${book.pages}")
    book.pages = 250
    println("修正後のページ数: ${book.pages}")
}

タイトル: Kotlin入門
ページ数: 200
修正後のページ数: 250

このように、クラスの中にvalやvarでプロパティを定義すると、「そのモノが持つ情報」を自由に管理できるようになります。Kotlinのクラスとプロパティの組み合わせは、これからさまざまなアプリやサービスを作るうえでの土台になります。

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