Kotlinのプロパティ(val/var)の使い方!クラス内の変数管理をやさしく解説
生徒
「Kotlinでクラスの中に変数を入れる方法がよくわかりません…。valとかvarって何ですか?」
先生
「とても良い疑問ですね。Kotlinではvalとvarというキーワードを使って、変数(プロパティ)を定義します。クラスの中に書くことで、そのクラスが情報を持てるようになるんですよ。」
生徒
「じゃあ、valとvarの違いはなんですか?」
先生
「そこがポイントですね!valは一度だけ代入できる固定値、varはあとから値を変えられる変数です。では、それぞれの使い方を順番に見ていきましょう。」
1. Kotlinのプロパティとは?値を保存する「箱」の役割
Kotlin(ことりん)でプログラムを書くとき、データや情報を一時的に保存しておく場所を「変数」と呼びます。その中でも、クラスの中で定義された変数のことを「プロパティ」と呼びます。
イメージしやすいように「車」というクラス(設計図)で例えてみましょう。車には「色」や「定員」、「現在のスピード」といった情報がありますよね。これらの情報をプログラムで保持するために用意するのがプロパティです。家で例えるなら、「家(クラス)」の壁に貼られた「部屋の広さ」や「住所」を記したメモ書きのようなものだと考えてください。
プログラミング未経験の方でも、以下のシンプルなコードを見るとイメージが湧きやすいはずです。Kotlinでは、プロパティを宣言する際に必ずvalまたはvarというキーワードを先頭に付けます。
class Car {
// これらが「プロパティ」です
val color = "赤" // 車の色という情報
var speed = 0 // 現在の速度という情報
}
このように、クラスの中に情報を書き留めておくことで、プログラムは「この車の色は赤なんだな」「今は止まっているんだな」という状態を正しく理解し、管理できるようになります。データを記憶し、必要な時にいつでも取り出せるようにするのが、プロパティの最も大切な役割です。
2. valとvarの違いは?初心者でも迷わない使い分けのポイント
Kotlinでプログラミングを始めるとき、最初に覚えるのが変数の宣言です。その際、必ず使うのがval(バル)とvar(バー)という2つのキーワード。どちらも「値を入れる箱」を作る役割ですが、その箱の性質が大きく異なります。
val(イミュータブル:不変)
一度入れたら中身を取り替えられない「鍵付きの箱」です。読み取り専用なので、名前や誕生日など、後から変わることがないデータに使います。
var(ミュータブル:可変)
中身を自由に入れ替えられる「普通の箱」です。年齢、ゲームのスコア、ショッピングカートの合計金額など、状況に応じて変化するデータに適しています。
実際のコードで見比べてみましょう。未経験の方でも直感的に理解できる簡単な例を紹介します。
fun main() {
// val(不変): お誕生日は一度決まったら変わらない
val birthday = "2000年1月1日"
// birthday = "2001年1月1日" // ← ここで書き換えようとするとエラーが出るので安心!
// var(可変): 年齢は誕生日が来るたびに増えていく
var age = 24
age = 25 // ← 新しい値を入れ直す(再代入)ことができる
println("誕生日は " + birthday + " で、現在の年齢は " + age + " 歳です。")
}
どちらを使うべき?
最近のシステム開発では、バグを防ぐために「まずはvalで書き、どうしても中身を変える必要があるときだけvarに変える」という書き方が推奨されています。まずは「基本はval(書き換え不可)」と覚えておくと、安全で綺麗なプログラムが書けるようになりますよ。
3. val(バル)を使ったプロパティの基本:書き換えられない「定数」
Kotlinでプログラミングをする際、「一度決めたら絶対に変えたくない値」にはval(読み:バル)を使います。これは英語の「Value(価値、値)」の略で、後から中身を書き換えることができない「読み取り専用」のプロパティを定義するキーワードです。
例えば、個人の「名前」や「生年月日」、あるいは「円周率」などは、プログラムの途中で勝手に変わってしまうと困りますよね。valを使うことで、意図しないデータの書き換え(バグの原因)を未然に防ぎ、安全なコードを書くことができます。
【イメージで理解しよう!】
valは、中身を自由に入れ替えられる「箱」というよりも、「一度刻んだら消せない石碑」のようなイメージです。プログラミング未経験の方は、まず「ずっと同じ値を使いたいときは val」と覚えておけば間違いありません。
以下のサンプルコードでは、Student(生徒)クラスの中に、名前を保持するnameプロパティをvalで定義しています。
class Student {
// valで定義すると、後から名前を変更できなくなります
val name = "さくら"
}
fun main() {
val student = Student()
// プロパティを呼び出して表示する
println("生徒の名前は " + student.name + " です")
// もしここで student.name = "あおい" と書き換えようとすると、
// コンパイルエラー(プログラムが動かない状態)になり、ミスを教えてくれます。
}
生徒の名前は さくら です
このように、valを適切に使うことで「このデータは変更されない」という意思表示になり、自分だけでなく他の人がプログラムを見たときも、動作の流れが予測しやすくなるという大きなメリットがあります。
4. varを使ったプロパティの基本(後から値を変更したい場合)
「現在のスコア」や「ユーザーのログイン状態」など、プログラムの実行中に中身がコロコロ変わるデータを扱うときは、var(バー)を使ってプロパティを宣言します。
イメージとしては、中身を何度でも書き換えられる「ホワイトボード」のようなものです。プログラミング未経験の方でも分かりやすいように、ゲームのスコアを例に見てみましょう。
class Player {
// varを使うと、後から数字や文字を自由に変更できる
var score: Int = 0
}
fun main() {
val player = Player()
// 最初のスコアを表示
println("初期スコア: ${player.score}")
// スコアを10加算して更新(これがvarの力!)
player.score = 10
println("更新後のスコア: ${player.score}")
// さらに別の値を代入することも可能
player.score = 50
println("再更新後のスコア: ${player.score}")
}
初期スコア: 0
更新後のスコア: 10
再更新後のスコア: 50
このように、varで定義したプロパティは、一度決めた値を後から新しい値で上書きできます。
「最初は0点だけど、敵を倒したら10点になる」といった動的な変化を表現したい場合には、必ずこのvarを選択しましょう。
5. プロパティの初期化と自動型推論(型推論の仕組み)
Kotlinの大きな特徴の一つに、コードを短くスマートに書ける「型推論(かたすいろん)」という仕組みがあります。これは、プログラミング初心者にとって非常に心強い味方です。
通常、プログラミングでは「このデータは文字です」「これは数字です」と一つずつ指定する必要がありますが、Kotlinは代入された値を見て、コンピュータ側が自動的にデータの種類(型)を判別してくれます。
【初心者向けの具体例】
たとえば、お買い物アプリを作ると想定してみましょう。商品名や価格を保存する際、以下のように書くだけで、Kotlinは中身を正しく理解します。
fun main() {
// " "で囲まれているので、自動的に「String型(文字列)」と判断されます
val itemName = "完熟りんご"
// 小数点のない数字なので、自動的に「Int型(整数)」と判断されます
var itemPrice = 150
println(itemName + "の価格は" + itemPrice + "円です")
}
もちろん、後からコードを読み返す人のために、あえて型を明示的に書く(型宣言する)ことも可能です。基本は型推論に任せて、複雑な計算や特定のルールが必要なときだけ型を書き込むのが、Kotlinらしい効率的な書き方です。
// 型をしっかり指定する場合の書き方
val itemName: String = "完熟りんご"
var itemPrice: Int = 150
このように、型推論を活用することで、初心者でもミスが少なく、スッキリとした読みやすいプログラムを書くことができるようになります。まずは「型を意識しすぎず、直感的に値を代入してみる」ことから始めてみましょう。
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6. クラスとプロパティを組み合わせる基本構造
ここまでで、プロパティの役割とval/varの違いを学びました。最後に、プロパティを使った簡単なクラスの例をもう一度確認しましょう。
class Book {
val title = "Kotlin入門"
var pages = 200
}
fun main() {
val book = Book()
println("タイトル: ${book.title}")
println("ページ数: ${book.pages}")
book.pages = 250
println("修正後のページ数: ${book.pages}")
}
タイトル: Kotlin入門
ページ数: 200
修正後のページ数: 250
このように、クラスの中にvalやvarでプロパティを定義すると、「そのモノが持つ情報」を自由に管理できるようになります。Kotlinのクラスとプロパティの組み合わせは、これからさまざまなアプリやサービスを作るうえでの土台になります。
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