カテゴリ: Kotlin 更新日: 2025/12/03

Kotlinのコルーチンとは?非同期処理の基本概念をやさしく解説

Kotlinのコルーチンとは?非同期処理の基本概念をやさしく解説
Kotlinのコルーチンとは?非同期処理の基本概念をやさしく解説

先生と生徒の会話形式で理解しよう

生徒

「アプリが止まらないように、同時に処理を進める方法ってKotlinでありますか?」

先生

「はい、それにはコルーチン(coroutine)という仕組みを使います。非同期処理を簡単に書けるのが特徴ですよ。」

生徒

「非同期処理ってなんですか?聞き慣れない言葉です…」

先生

「大丈夫です。非同期処理とは、アプリを止めずに別の処理を同時に進める方法のことです。くわしく見ていきましょう。」

1. 非同期処理とは?日常の例でイメージしよう

1. 非同期処理とは?日常の例でイメージしよう
1. 非同期処理とは?日常の例でイメージしよう

「非同期処理(ひどうきしょり)」とは、コンピュータがひとつの作業をしている途中でも、ほかの作業を同時に進めることができる仕組みのことです。

たとえば、料理をしているときに「炊飯器でご飯を炊いている間に、野菜を切る」といった行動をとりますよね?これが「非同期処理」の考え方です。

Kotlinでは、このように同時に処理を進めるための便利な機能として「コルーチン(coroutine)」が用意されています。

2. Kotlinのコルーチンとは?

2. Kotlinのコルーチンとは?
2. Kotlinのコルーチンとは?

コルーチンとは、Kotlinで非同期処理を簡単に実現するための仕組みです。複雑なコードや特別な設定をしなくても、シンプルなコードで非同期処理を書くことができます。

コルーチンは、suspendキーワードを使って「一時停止できる関数」を定義することで、処理の途中で待ったり、再開したりすることができます。

たとえば、「インターネットからデータを読み込む処理」などは時間がかかるため、コルーチンを使うことで、アプリが固まらずスムーズに動作します。

3. コルーチンの基本的な使い方

3. コルーチンの基本的な使い方
3. コルーチンの基本的な使い方

実際に、Kotlinでコルーチンを使って非同期処理をするコードの基本はとてもシンプルです。下のコードは、コルーチンを使って2秒待ってから文字を表示する例です。


import kotlinx.coroutines.*

fun main() = runBlocking {
    println("処理を開始します")
    delay(2000) // 2秒間待つ(非同期で)
    println("2秒後に表示されるメッセージ")
}

このコードのポイントは、delayを使っている部分です。これはコルーチン用の「待つ」関数で、アプリ全体を止めることなく処理を一時停止できます。

4. 実行結果を確認しよう

4. 実行結果を確認しよう
4. 実行結果を確認しよう

処理を開始します
2秒後に表示されるメッセージ

実行すると、まず「処理を開始します」が表示され、2秒後に「2秒後に表示されるメッセージ」が続けて表示されます。これが非同期処理の基本的な動きです。

5. なぜコルーチンが便利なのか?

5. なぜコルーチンが便利なのか?
5. なぜコルーチンが便利なのか?

今までは、Javaで非同期処理をするには「スレッド(Thread)」という仕組みを使っていましたが、複雑でエラーも起きやすいものでした。

Kotlinのコルーチンは、それをとても簡単にし、安全に非同期処理が書けるようになったのです。

特に以下のような場面でコルーチンは力を発揮します。

  • ネットワーク通信(サーバーからのデータ取得)
  • 時間がかかる計算処理
  • ファイルの読み書き

6. runBlockingとは?

6. runBlockingとは?
6. runBlockingとは?

runBlockingとは、コルーチンを「同期的に」実行するための関数です。「同期」とは、ひとつの処理が終わるまで次に進まない動きのことです。

普段は非同期で進めますが、main()関数の中では、すべてのコルーチンが終わるのを待ってから終了するために、runBlockingが必要です。

7. delayとは?sleepとの違い

7. delayとは?sleepとの違い
7. delayとは?sleepとの違い

delayは、コルーチン専用の「待つ」関数です。JavaのThread.sleepのように見えますが、アプリ全体を止めることはありません。

例えばThread.sleepを使うと、すべての処理が完全に止まってしまいます。でも、delayは他の処理は進めながら、対象のコルーチンだけを待たせることができます。

8. Kotlinでコルーチンを使うには何が必要?

8. Kotlinでコルーチンを使うには何が必要?
8. Kotlinでコルーチンを使うには何が必要?

Kotlinでコルーチンを使うには、まずkotlinx.coroutinesというライブラリをプロジェクトに追加する必要があります。これにより、launchdelayrunBlockingといった便利な関数が使えるようになります。


// build.gradle.ktsの一部
dependencies {
    implementation("org.jetbrains.kotlinx:kotlinx-coroutines-core:1.7.3")
}

9. コルーチンは「アプリが止まらない仕組み」

9. コルーチンは「アプリが止まらない仕組み」
9. コルーチンは「アプリが止まらない仕組み」

ここまでの内容を簡単に言うと、「Kotlinのコルーチンは、アプリを止めずに同時進行で処理をするための道具」です。

難しく聞こえるかもしれませんが、日常生活の中で自然とやっている「同時進行」と同じ考え方です。炊飯器を使ってご飯を炊きながら、他の料理を進めるようなものです。

コルーチンを覚えると、Kotlinのアプリ開発でよくある「止まってしまう問題」を防ぐことができます。とくにAndroidアプリなどではとても重要な考え方になります。

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