KotlinのAPI通信でタイムアウト・リトライ設定を行う方法をやさしく解説!初心者向けネットワーク入門
生徒
「アプリでインターネットを使うときに、通信が遅くて固まっちゃうことがあるんですけど、どうにかできないんですか?」
先生
「とても大事なところに気づきましたね。KotlinでAPI通信をする場合、タイムアウトやリトライの設定を行うことで、そういった問題を防ぐことができますよ。」
生徒
「タイムアウトとリトライって何ですか?初心者でもわかるように教えてください!」
先生
「もちろんです。実際の使い方と一緒に、基礎からしっかり説明していきましょう!」
1. タイムアウトとリトライって何?
タイムアウトとは、ネットワーク通信で返事が返ってこないときに「もう待つのをやめる時間」のことです。例えば、自動販売機にお金を入れてもジュースが出てこなければ、しばらくして諦めますよね?それと同じです。
リトライは、「通信が失敗したから、もう一度試してみよう」という再試行の仕組みです。機械が自動で「もう一回!」ってやってくれます。
この2つを組み合わせることで、通信のトラブルが起きたときでも、アプリが賢く対応できるようになります。
2. Kotlinで使うライブラリ「OkHttp」
KotlinでAPI通信を行うときによく使われるのが、OkHttp(オーケー・エイチ・ティー・ティー・ピー)というライブラリです。これを使えば、タイムアウトやリトライの設定も簡単にできます。
まずはbuild.gradleファイルに以下の依存関係を追加して、OkHttpを使えるようにします。
dependencies {
implementation("com.squareup.okhttp3:okhttp:4.12.0")
}
3. タイムアウトを設定する方法
タイムアウトには次の3種類があります。
- 接続タイムアウト:サーバーに接続するまでの待ち時間
- 読み取りタイムアウト:サーバーからの返事を待つ時間
- 書き込みタイムアウト:データを送るときの制限時間
以下は、各タイムアウトを10秒に設定した例です。
val client = OkHttpClient.Builder()
.connectTimeout(10, TimeUnit.SECONDS)
.readTimeout(10, TimeUnit.SECONDS)
.writeTimeout(10, TimeUnit.SECONDS)
.build()
この設定により、通信が10秒以内に終わらなければ、自動的に中断されます。
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4. リトライを設定する方法
OkHttpでは、retryOnConnectionFailure(true)を使うと、接続に失敗したときに自動で再試行してくれます。
val client = OkHttpClient.Builder()
.retryOnConnectionFailure(true)
.build()
ただし、何回リトライするかを細かく設定したい場合や、サーバー側のエラーに対応したい場合は、カスタムインターセプターを作る必要があります。
5. カスタムでリトライ回数を制御する
下のコードでは、最大3回までリトライするように設定した例を紹介します。
class RetryInterceptor(private val maxRetry: Int) : Interceptor {
override fun intercept(chain: Interceptor.Chain): Response {
var request = chain.request()
var response: Response
var tryCount = 0
while (true) {
try {
response = chain.proceed(request)
if (response.isSuccessful) return response
} catch (e: IOException) {
if (tryCount >= maxRetry) throw e
}
tryCount++
}
}
}
val client = OkHttpClient.Builder()
.addInterceptor(RetryInterceptor(3))
.build()
このようにすることで、「失敗したら最大3回まで自動で再試行する」仕組みを作れます。
6. 実際にAPIリクエストを送ってみよう
最後に、タイムアウトとリトライを設定したOkHttpClientで、実際にAPIリクエストを送る方法を紹介します。
val request = Request.Builder()
.url("https://api.example.com/data")
.build()
val response = client.newCall(request).execute()
if (response.isSuccessful) {
println(response.body?.string())
} else {
println("通信に失敗しました。")
}
このコードを実行すると、インターネットに接続してデータを取得し、うまくいけば中身を表示してくれます。
7. どんなときに使うべき?
タイムアウトやリトライは、スマホの電波が弱い場所や、サーバーが一時的に混雑しているときなど、通信が不安定になりやすい状況で特に重要です。
アプリが「フリーズした」と思われないように、こうした仕組みでユーザーのストレスを減らすことができます。