カテゴリ: Swift 更新日: 2025/10/08

Swift funcの基本構文とサンプルコード|初心者向けにやさしく解説

Swift funcの基本構文とサンプルコード
Swift funcの基本構文とサンプルコード

先生と生徒の会話形式で理解しよう

生徒

「Swiftを使っていて、何度も同じ処理を書いてしまっている気がします。もっと楽な方法ってありますか?」

先生

「そんなときに使うのがfunc、つまり関数です。処理をまとめて名前をつけておくと、あとから何回でも呼び出せるようになります。」

生徒

「それって便利そうですね!でも関数の書き方がいまいち分からなくて…」

先生

「それでは、Swiftのfunc構文について、実際のコードと一緒に詳しく見ていきましょう!」

1. Swiftのfuncとは?

1. Swiftのfuncとは?
1. Swiftのfuncとは?

funcは、Swift(スウィフト)で関数を定義するためのキーワードです。「ふぁんく」と読みます。

関数とは、一連の処理をひとまとめにして、あとで何度でも呼び出せるようにするしくみです。例えば、「こんにちは」と表示する処理を何度も書くのは大変ですが、関数にしておけば簡単に使い回せます。

2. funcの基本構文

2. funcの基本構文
2. funcの基本構文

関数を定義するときは、次のような構文になります。


func 関数名() {
    // 実行したい処理
}

実際の例で見てみましょう。


func sayHello() {
    print("こんにちは!")
}

この関数sayHelloは、実行すると「こんにちは!」と表示します。

3. 定義した関数を呼び出す

3. 定義した関数を呼び出す
3. 定義した関数を呼び出す

関数を使うには、定義した関数名のあとに()をつけて呼び出します。


sayHello()

こんにちは!

関数を呼び出すことで、定義された中身の処理が実行されます。

4. 引数を持つ関数

4. 引数を持つ関数
4. 引数を持つ関数

関数にデータを渡したいときは、「引数(ひきすう)」を使います。次のように書きます。


func greet(name: String) {
    print("こんにちは、\(name)さん!")
}

name: Stringは、「nameという名前の文字列を受け取る」という意味です。


greet(name: "太郎")

こんにちは、太郎さん!

5. 複数の引数を指定する

5. 複数の引数を指定する
5. 複数の引数を指定する

引数は複数指定することもできます。次の例では、名前と年齢を受け取っています。


func introduce(name: String, age: Int) {
    print("私は\(name)で、\(age)歳です。")
}

introduce(name: "花子", age: 20)

私は花子で、20歳です。

6. 戻り値のある関数

6. 戻り値のある関数
6. 戻り値のある関数

関数が計算などの結果を返す場合は「戻り値(もどりち)」を使います。次のように書きます。


func add(a: Int, b: Int) -> Int {
    return a + b
}

-> Intは「整数を返す」という意味です。


let result = add(a: 3, b: 4)
print(result)

7

7. 戻り値がない関数

7. 戻り値がない関数
7. 戻り値がない関数

画面に表示するだけなど、戻り値が不要なときは省略できます。次のどちらも同じ意味です。


func sayBye() {
    print("さようなら!")
}

func sayBye() -> Void {
    print("さようなら!")
}

sayBye()

さようなら!

8. 関数名のつけ方と注意点

8. 関数名のつけ方と注意点
8. 関数名のつけ方と注意点

関数名はわかりやすく、意味のある英語にしましょう。たとえば「あいさつ」ならgreet、「計算」ならcalculateなどが良い例です。

また、関数名は数字から始めることはできません。半角英字で始めて、ローマ字ではなく意味のある単語を使いましょう。

9. funcとvarの違いに注意しよう

9. funcとvarの違いに注意しよう
9. funcとvarの違いに注意しよう

funcは「関数(処理のまとまり)」を定義するときに使います。varは「変数(データを入れる箱)」を作るときに使います。

例えば、あいさつをfuncで処理し、名前はvarで保持する、という使い方になります。


var name = "太郎"

func greet() {
    print("こんにちは、\(name)さん!")
}

greet()

こんにちは、太郎さん!
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