カテゴリ: Swift 更新日: 2025/11/05

Swift配列 初期化の全パターン|空配列・既定値・リテラルの使い方を初心者向けに解説

Swift 配列 初期化の全パターン|空配列・既定値・リテラル
Swift 配列 初期化の全パターン|空配列・既定値・リテラル

先生と生徒の会話形式で理解しよう

生徒

「Swiftで配列を作りたいんですけど、どうやって初期化すればいいんですか?」

先生

「配列の初期化にはいくつか方法がありますよ。空の配列や、最初から値を入れた配列、同じ値を繰り返す配列など、状況に応じて使い分けます。」

生徒

「なるほど…。それぞれのやり方を具体的に教えてもらえますか?」

先生

「もちろんです!それではSwiftの配列を初期化する全パターンをひとつずつ見ていきましょう!」

1. 空の配列を初期化する方法

1. 空の配列を初期化する方法
1. 空の配列を初期化する方法

まず最初に紹介するのは、空配列の作り方です。中身が何も入っていない状態の配列です。

書き方は次のようになります。


var emptyArray1: [String] = []
var emptyArray2 = [Int]()

1つ目は文字列型(String)の空配列です。2つ目は整数型(Int)の空配列です。

[]は中身が空っぽという意味で、()は型を指定してから作る方法です。Swiftは型推論をしてくれるので、変数に代入する値から型を自動的に判断してくれます。

2. リテラルを使った配列の初期化

2. リテラルを使った配列の初期化
2. リテラルを使った配列の初期化

リテラルとは、実際のデータをそのまま書くことです。例えば、以下のようにデータを直接配列に書いて初期化することができます。


var fruits: [String] = ["りんご", "ばなな", "みかん"]

このコードでは、3つの文字列を含んだ配列を作成しています。リテラルは、角カッコ[]の中に、カンマ,で区切って値を書くだけなので簡単です。

Swiftの配列初期化の中でも、リテラルは一番よく使われる方法です。

3. 同じ値を繰り返す既定値の配列を初期化する

3. 同じ値を繰り返す既定値の配列を初期化する
3. 同じ値を繰り返す既定値の配列を初期化する

配列の中身をすべて同じ値で初期化したいときには、repeating:count:を使います。


var zeros = Array(repeating: 0, count: 5)

この例では、0という数字を5回繰り返した配列を作っています。

実際の中身は、次のようになります。


[0, 0, 0, 0, 0]

repeatingは「繰り返す」、countは「回数」という意味です。

4. 型推論で型を省略した初期化

4. 型推論で型を省略した初期化
4. 型推論で型を省略した初期化

Swiftでは、型推論(かたすいろん)と呼ばれる仕組みによって、型を書くのを省略できます。


var names = ["たろう", "じろう", "さぶろう"]

このコードでも、Swiftは中に文字列が入っているので[String]の配列だと判断してくれます。

とても便利な機能ですが、初心者のうちは明示的に型を書くことをおすすめします。理由は、コードが読みやすくなるからです。

5. 型を明示した初期化

5. 型を明示した初期化
5. 型を明示した初期化

配列の中に何のデータが入るのかを明確にしたいときは、型を明示します。


var scores: [Int] = [80, 90, 100]

これはInt型(整数型)の配列です。学校のテストの点数など、数値を扱いたいときに便利です。

6. 配列の初期化と同時に変数を定数にする

6. 配列の初期化と同時に変数を定数にする
6. 配列の初期化と同時に変数を定数にする

Swiftでは、letを使って定数として配列を作ることもできます。定数にすると、あとから中身を変更できなくなります。


let colors = ["赤", "青", "緑"]

この配列colorsには、「赤」「青」「緑」という文字列が入っていますが、あとで追加や削除はできません。

変更したくないデータには、letを使うと安全です。

7. 初期化だけしてあとで値を入れる

7. 初期化だけしてあとで値を入れる
7. 初期化だけしてあとで値を入れる

とりあえず空の配列を作っておいて、あとでデータを追加するパターンです。


var cities: [String]
cities = ["東京", "大阪", "福岡"]

このように、あとで中身を代入することもできます。varは変数なので、あとで自由に変更できます。

8. 配列初期化の目的に応じた使い分け

8. 配列初期化の目的に応じた使い分け
8. 配列初期化の目的に応じた使い分け

配列の初期化方法は、目的や使いたい場面によって使い分けることが大切です。

  • 中身がないなら → []()で空配列
  • データが決まっているなら → リテラル(["A", "B"]
  • 同じ値を何度も入れたいなら → repeating:count:
  • あとで代入したいなら → 空のまま宣言しておく

このようにして、Swift配列の初期化をマスターすれば、データの管理がとても楽になります。

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