Go言語で定数を定義する方法!変更されない値の書き方と命名ルール
先生と生徒の会話形式で理解しよう
生徒
「Go言語で、途中で変わらない値を使いたいときはどうすればいいですか?」
先生
「そのときはconstというキーワードを使って、定数を定義するんです。」
生徒
「定数って、変数とは違うんですか?」
先生
「はい。定数は、最初に決めたら途中で変えられない値のことです。では、Go言語で定数をどう使うか、一緒に見ていきましょう。」
1. Go言語で定数を定義する基本構文
Go言語では、定数(constant)を定義するにはconstキーワードを使います。定数は一度値を決めたら変更できない値です。
例えば、「円周率(3.14)」や「営業日数(30日)」など、絶対に変えてはいけない値に使います。
基本的な書き方は次のとおりです。
const pi = 3.14
このように書くことで、piという定数が3.14という値で固定されます。
2. constとvarの違いとは?
constは定数、varは変数です。定数は値を変更できませんが、変数はあとで値を変えることができます。
var age = 20
age = 21 // OK:変数なので変更できる
const taxRate = 0.1
taxRate = 0.08 // エラー:定数は変更できない
プログラムの中で「この値は絶対に変わらない」というものは、定数にしておくことで、うっかり間違えて変更することを防げます。
3. 定数に使えるデータの種類
Go言語の定数に使えるデータの種類は限られています。主に次のような基本的な型が使えます:
- 整数(int)
- 浮動小数点数(float64など)
- 文字列(string)
- ブール値(true / false)
const maxScore = 100
const message = "ようこそ"
const isActive = true
一方で、配列やスライスなど、後から変えられるようなデータ構造には定数は使えません。
4. 定数のグループ化(複数定義)
複数の定数をまとめて定義したいときは、カッコ()を使ってグループ化することができます。
const (
Red = "赤"
Blue = "青"
Green = "緑"
)
このようにまとめて定義しておくと、関連する定数を一か所で管理できて便利です。
5. 定数の命名ルールと書き方のコツ
定数の名前は、大文字から始めるのが一般的です(特に外部から使う場合)。
Pi、TaxRateのように、意味がわかる名前をつける- すべて大文字で
MAX_COUNTのように書くスタイルもあります(プロジェクトによる)
また、定数は「変わらない意味を名前から伝える」ことが大切です。
6. 定数を使うメリットとは?
定数を使うことで、以下のようなメリットがあります:
- 変更できない安心感:うっかり間違えて書き換えるのを防げる
- 意味が明確:値に名前をつけることで、読みやすいコードになる
- 修正が簡単:定数の値を1か所変えれば、すべての使用箇所に反映される
たとえば、消費税率を0.1にしているコードがあった場合、後から変更になっても、定数を修正するだけで対応できます。