カテゴリ: Go言語 更新日: 2026/03/10

Go言語のポートとアダプタ(Hexagonal Architecture)の基本をやさしく解説!初心者向け設計入門

Go言語のポートとアダプタ(Hexagonal Architecture)の基本
Go言語のポートとアダプタ(Hexagonal Architecture)の基本

先生と生徒の会話形式で理解しよう

生徒

「Go言語でアプリを作るとき、きれいな設計ってどうやるんですか?」

先生

「Go言語ではポートとアダプタという設計手法があります。Hexagonal Architectureとも呼ばれます。」

生徒

「名前がむずかしそうです。初心者でも理解できますか?」

先生

「仕組みは意外とシンプルです。たとえ話とGo言語のコード例で説明します。」

1. ポートとアダプタとは何か

1. ポートとアダプタとは何か
1. ポートとアダプタとは何か

ポートとアダプタはソフトウェア設計の考え方の一つです。Hexagonal Architectureとも呼ばれます。六角形という意味ですが、形そのものよりも中心と外側を分ける考え方が重要です。

中心にはアプリケーションの本質的な処理を置きます。これをドメインやビジネスロジックと呼びます。外側にはデータベースや画面や外部サービスがあります。

ポートとは出入り口の約束です。アダプタとは実際に外とつなぐ具体的な実装です。Go言語ではインターフェースを使ってポートを表現します。

2. 身近なたとえで理解する

2. 身近なたとえで理解する
2. 身近なたとえで理解する

家庭用ゲーム機を想像してください。本体が中心です。コントローラーやテレビは外側です。本体には接続口があります。これがポートです。

実際に差し込むケーブルや機器がアダプタです。本体はコントローラーの細かい作りを知りません。ただ操作信号を受け取る約束だけを知っています。

Go言語のHexagonal Architectureも同じです。中心の処理はデータベースの種類や通信方法を知りません。約束だけを知ります。

3. シンプルなドメインの例

3. シンプルなドメインの例
3. シンプルなドメインの例

まずは中心となるビジネスロジックを作ります。ユーザーを登録する処理を例にします。


package main

type User struct {
    Name string
}

type UserService struct {
    repo UserRepository
}

func (u UserService) Register(name string) {
    user := User{Name: name}
    u.repo.Save(user)
}

ここで重要なのはUserRepositoryという型です。まだ具体的な中身は決めていません。これがポートになります。

4. ポートをインターフェースで定義する

4. ポートをインターフェースで定義する
4. ポートをインターフェースで定義する

Go言語ではインターフェースを使ってポートを定義します。インターフェースとは動きの約束です。


type UserRepository interface {
    Save(user User)
}

この定義により中心のUserServiceは保存できるという約束だけに依存します。データベースが何であるかは知りません。

この状態が依存の分離です。Go言語のクリーンアーキテクチャやレイヤードアーキテクチャでも同じ考え方が使われます。

5. アダプタの実装例

5. アダプタの実装例
5. アダプタの実装例

次に外側のアダプタを作ります。ここでは簡単なメモリ保存を行います。


import "fmt"

type MemoryRepository struct{}

func (m MemoryRepository) Save(user User) {
    fmt.Println("保存しました:", user.Name)
}

このMemoryRepositoryがアダプタです。ポートであるUserRepositoryを実装しています。

main関数でつなげます。


func main() {
    repo := MemoryRepository{}
    service := UserService{repo: repo}
    service.Register("Taro")
}

実行結果は次のようになります。


保存しました: Taro

6. データベースを差し替える

6. データベースを差し替える
6. データベースを差し替える

Hexagonal Architectureの強みは差し替えのしやすさです。別のアダプタを作ります。


type ConsoleRepository struct{}

func (c ConsoleRepository) Save(user User) {
    fmt.Println("コンソール出力:", user.Name)
}

mainで差し替えるだけです。


func main() {
    repo := ConsoleRepository{}
    service := UserService{repo: repo}
    service.Register("Hanako")
}

中心のロジックは一切変更していません。これがGo言語でポートとアダプタを使うメリットです。

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7. なぜ初心者におすすめなのか

7. なぜ初心者におすすめなのか
7. なぜ初心者におすすめなのか

ポートとアダプタは難しく見えますが、考え方は単純です。中心を守る設計です。外側の変化に強い構造になります。

Go言語はインターフェースがシンプルなので、Hexagonal Architectureと相性が良い言語です。大規模開発やマイクロサービスでも使われています。

設計段階で中心と外側を分ける意識を持つだけで、保守性や拡張性が大きく向上します。これがGo言語アーキテクチャ設計の基本になります。

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