Kotlinでデータベースを扱う基本!SQLite・Roomの基礎知識
生徒
「Kotlinでデータベースってどうやって使うんですか?」
先生
「Kotlinでは、SQLiteやRoomという仕組みを使って、アプリにデータを保存したり読み込んだりできます。」
生徒
「名前や住所とかの情報も保存できますか?」
先生
「もちろんです。たとえば住所録やメモ帳のアプリなどは、データベースに情報を保存して動いています。今回は、Kotlinでデータベースを扱う基本を学んでいきましょう。」
1. データベースってなに?
まず「データベース」とは、たくさんの情報を整理して保管しておく「情報の倉庫」のようなものです。たとえば、ノートに日記を書くように、アプリでも「いつ・どんな情報」が必要かを覚えておくために、データベースを使います。
Kotlinを使ったアプリ開発では、特にAndroidアプリの中で「SQLite(エスキューライト)」や「Room(ルーム)」という仕組みを使ってデータを保存することがよくあります。
2. SQLiteとは?
SQLite(エスキューライト)は、スマホアプリの中に組み込まれている小さなデータベースです。インターネットにつながっていなくても、スマホの中だけでデータを保存できます。
たとえば、家計簿アプリで「日付・使った金額・メモ」などを保存したいときに使われます。
SQLiteは軽くて速いので、Androidアプリでは標準で使われていますが、書き方がちょっと難しいため、初心者には「Room」の方が分かりやすくて便利です。
3. Roomとは?
Room(ルーム)は、SQLiteを使いやすくした「ラッパー」と呼ばれる仕組みです。「ラッパー」とは、難しい仕組みをカンタンに使えるようにしてくれるものです。
Roomを使えば、難しいSQL文(データベースを操作するための言葉)を書かなくても、Kotlinらしい書き方でデータの保存・読み込みができます。
Roomを使うことで、データベース操作が簡単・安全・整理された形になります。
4. Roomの使い方の全体像
Roomを使うときは、次の3つのパーツを準備します。
- Entity(エンティティ):保存したいデータの「型」を決めるもの
- DAO(ダオ):データベースに保存・更新・削除などを命令する部分
- Database(データベース):Roomの中心となる設定場所
まずは、それぞれの役割を見ていきましょう。
5. Entityの基本(データの型を作る)
Entityは、データベースに保存する情報の「設計図」です。たとえば、「名前」と「年齢」を保存するなら、次のように書きます。
import androidx.room.Entity
import androidx.room.PrimaryKey
@Entity
data class User(
@PrimaryKey val id: Int,
val name: String,
val age: Int
)
@Entityと書くことで、これは「データベースのテーブルになりますよ」と教えます。@PrimaryKeyは「主キー」といって、データを一意に区別するための番号です。
6. DAOの基本(データ操作の命令)
DAOは、データを追加・削除・読み込みするための命令を定義する場所です。
import androidx.room.*
@Dao
interface UserDao {
@Insert
fun insert(user: User)
@Query("SELECT * FROM User")
fun getAll(): List<User>
@Delete
fun delete(user: User)
}
ここで出てきた@Insertや@Deleteは、「データを追加してね」「削除してね」という命令です。@Queryはデータを取り出すときに使います。
7. Databaseの基本(Roomを起動)
Databaseクラスでは、「このアプリではRoomをこう使いますよ」と設定します。
import androidx.room.Database
import androidx.room.RoomDatabase
@Database(entities = [User::class], version = 1)
abstract class AppDatabase : RoomDatabase() {
abstract fun userDao(): UserDao
}
@Databaseで使うEntityとバージョンを指定して、RoomDatabaseを継承(けいしょう)して書きます。
8. Roomの初期化と使い方
最後に、アプリのコードでRoomを使うには、Roomデータベースを初期化する必要があります。
val db = Room.databaseBuilder(
applicationContext,
AppDatabase::class.java, "user-database"
).build()
val userDao = db.userDao()
userDao.insert(User(1, "たろう", 20))
databaseBuilderでRoomを作成し、DAOを呼び出してinsertすれば、データを保存できます。
9. SQLiteとRoomの違いをまとめてみよう
| 項目 | SQLite | Room |
|---|---|---|
| 使いやすさ | やや難しい | 初心者でも扱いやすい |
| Kotlinとの相性 | 低め | 非常に良い |
| 安全性 | 記述ミスしやすい | アノテーションで安全に書ける |
Roomは、Kotlinアプリ開発にぴったりのデータベース操作方法として、多くのAndroidアプリに使われています。