カテゴリ: Swift 更新日: 2025/12/19

Swiftのコレクションとメモリ効率を完全理解!Copy-on-Writeと値型の仕組みをやさしく解説

Swift コレクションとメモリ効率|Copy-on-Writeと値型の理解
Swift コレクションとメモリ効率|Copy-on-Writeと値型の理解

先生と生徒の会話形式で理解しよう

生徒

「Swiftの配列や辞書って、コピーするときにメモリたくさん使うんですか?」

先生

「実は、Swiftのコレクション型(ArrayやDictionaryなど)は、Copy-on-Writeという仕組みで、メモリを無駄に使わないように工夫されています。」

生徒

「Copy-on-Writeってなんですか?なんか難しそうです…」

先生

「簡単に言うと、"必要になるまで本当のコピーはしない"という賢い仕組みです。イメージしやすいように、例えを使って詳しく説明していきますね。」

1. Swiftのコレクション型とは?

1. Swiftのコレクション型とは?
1. Swiftのコレクション型とは?

Swiftのコレクション型には、主に3つあります:

  • Array(配列):順番があるデータの集まり
  • Dictionary(辞書):キーと値のペアでデータを管理
  • Set(集合):重複を許さないデータの集まり

これらはすべて値型(value type)です。つまり、他の変数に代入すると「コピー」が作られるのが原則です。ですが、そのままコピーするとメモリの無駄になることもあるため、SwiftではCopy-on-Writeという仕組みが導入されています。

2. Copy-on-Writeとは?初心者にも分かるイメージ

2. Copy-on-Writeとは?初心者にも分かるイメージ
2. Copy-on-Writeとは?初心者にも分かるイメージ

Copy-on-Write(コピーオンライト)とは、「書き込みが発生するまでコピーしない」という意味の仕組みです。

たとえば、プリンターのコピー機を思い出してください。紙をセットして、誰かが印刷ボタンを押すまではコピーされません。それと同じで、Swiftのコレクションも「変更されるまでは実際のコピーは行わない」ように動作します。

以下の例を見てみましょう。


var a = [1, 2, 3]
var b = a  // ここではまだコピーされていない
b.append(4) // このタイミングでaとは別のコピーが作られる

このコードでは、b.append(4)の操作をするまではabは同じデータを共有しています。しかし、bが変更された瞬間に、Swiftは裏で別々のデータを持つようにします。これがCopy-on-Writeの仕組みです。

3. 値型と参照型の違いを理解しよう

3. 値型と参照型の違いを理解しよう
3. 値型と参照型の違いを理解しよう

Swiftには「値型(value type)」と「参照型(reference type)」という概念があります。

  • 値型:変数に代入するとコピーされる(Array・Dictionary・Set・Structなど)
  • 参照型:変数に代入しても元のデータを指し続ける(Classなど)

この違いを知っておくことで、無駄なメモリ使用を避けたり、意図しないバグを防ぐことができます。

4. 実際にCopy-on-Writeの挙動を確認してみよう

4. 実際にCopy-on-Writeの挙動を確認してみよう
4. 実際にCopy-on-Writeの挙動を確認してみよう

実際に、2つの配列を作って中身を変更してみましょう。


var array1 = ["A", "B", "C"]
var array2 = array1

array2.append("D")

print("array1: \\(array1)")
print("array2: \\(array2)")

出力結果はこちら:


array1: ["A", "B", "C"]
array2: ["A", "B", "C", "D"]

array1array2は別々の配列として扱われています。これはarray2を変更した時点でコピーが発生したことを意味します。

5. Swiftのコレクションはなぜ値型なのか?

5. Swiftのコレクションはなぜ値型なのか?
5. Swiftのコレクションはなぜ値型なのか?

SwiftのArrayやDictionary、Setなどが値型である理由のひとつは、安全性と予測可能性を重視しているからです。

値型は、ある変数が変更されても他の変数には影響を与えません。そのため、プログラムが意図しない挙動をするリスクが減ります。

そして、Copy-on-Writeの仕組みによって、パフォーマンスやメモリ効率も保たれるように設計されています。

6. メモリ効率とパフォーマンスを意識したコーディング

6. メモリ効率とパフォーマンスを意識したコーディング
6. メモリ効率とパフォーマンスを意識したコーディング

Swiftでは、Copy-on-Writeによってコレクション型を効率的に扱えるため、大量のデータ処理でも無駄なメモリを使わずに済みます。

ただし、Copy-on-Writeが発生するタイミング(つまり書き込み時)を意識しすぎて複雑なコードにする必要はありません。Swiftの設計そのものが、初心者にも安心して使えるように作られているからです。

コレクションを扱うときは、

  • 値型であること
  • Copy-on-Writeであること

この2つを頭の片隅に入れておくだけでも、よりスマートにSwiftのプログラミングができます。

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