カテゴリ: Swift 更新日: 2025/11/29

SwiftのEquatable・Hashable・Codable適合パターンと落とし穴を徹底解説!初心者でも安心

Swift Equatable/Hashable/Codable適合パターンと落とし穴
Swift Equatable/Hashable/Codable適合パターンと落とし穴

先生と生徒の会話形式で理解しよう

生徒

「先生、SwiftでEquatableとかHashableとかCodableってよく出てきますけど、何をするものなんですか?」

先生

「それはとても大切な仕組みです。簡単に言うと、Equatableは『等しいかどうか比べられる』、Hashableは『ハッシュ化できる』、Codableは『データを保存や読み込みできる』ようにするためのルールなんですよ。」

生徒

「なるほど!でも、なんだか難しそうですね…」

先生

「心配しなくて大丈夫です。身近な例えとサンプルコードでわかりやすく説明しますから、一緒に見ていきましょう。」

1. Equatableとは?

1. Equatableとは?
1. Equatableとは?

Equatableは「二つの値が同じかどうかを比較できるようにする」ためのプロトコルです。例えば、学生の名前が同じかどうか比べたいときに使います。自動的に実装される場合もありますが、カスタム型では自分で定義することもあります。


struct Student: Equatable {
    var id: Int
    var name: String
}

let a = Student(id: 1, name: "Taro")
let b = Student(id: 1, name: "Taro")
print(a == b)  // true

true

ここでは同じidnameを持つので、二つのインスタンスはtrueと判定されます。

2. Hashableとは?

2. Hashableとは?
2. Hashableとは?

Hashableは、値を一意に識別できる「ハッシュ値」を持たせるためのプロトコルです。これは主にSetDictionaryで使われます。例えば、学生のリストから重複をなくすときに便利です。


struct Student: Hashable {
    var id: Int
    var name: String
}

let students: Set = [
    Student(id: 1, name: "Taro"),
    Student(id: 2, name: "Hanako"),
    Student(id: 1, name: "Taro") // 重複
]
print(students.count)  // 2

2

重複する値は自動的に排除され、ユニークな要素だけが残ります。

3. Codableとは?

3. Codableとは?
3. Codableとは?

Codableは、データをJSONやファイルに保存したり、逆に読み込んだりできる仕組みです。例えば、アプリでユーザー情報を保存する場合に活用します。


import Foundation

struct Student: Codable {
    var id: Int
    var name: String
}

let student = Student(id: 1, name: "Taro")
let encoder = JSONEncoder()
if let data = try? encoder.encode(student) {
    print(String(data: data, encoding: .utf8)!)
}

{"id":1,"name":"Taro"}

このように、簡単に構造体をJSON文字列に変換できます。

4. 自動合成と落とし穴

4. 自動合成と落とし穴
4. 自動合成と落とし穴

SwiftではEquatableHashableCodableは多くの場合自動的に実装されます。しかし、条件によっては自分で定義が必要になることがあります。

  • 計算プロパティ(var age: Int { ... }など)は自動合成に含まれません。
  • 循環参照がある場合、Codableの自動生成はエラーになります。
  • 一部のプロパティだけを比較や保存対象にしたい場合は、カスタム実装が必要です。

5. カスタム実装の例

5. カスタム実装の例
5. カスタム実装の例

例えば、Equatableで名前だけを比較したい場合は、自分で==演算子を定義します。


struct Student: Equatable {
    var id: Int
    var name: String

    static func ==(lhs: Student, rhs: Student) -> Bool {
        return lhs.name == rhs.name
    }
}

let x = Student(id: 1, name: "Taro")
let y = Student(id: 2, name: "Taro")
print(x == y)  // true

true

この場合、IDが違っても名前が同じならtrueになります。自動合成では実現できない柔軟な判定が可能です。

6. 初心者が注意すべきポイント

6. 初心者が注意すべきポイント
6. 初心者が注意すべきポイント

プログラミングを始めたばかりの人がよくつまずくのは、「自動でやってくれるはずなのにエラーになる」という場面です。例えば、プロパティの中に別の非対応型(EquatableやCodableに適合していない型)があると、自動実装は使えません。その場合は、手動で実装する必要があります。

また、Hashableを使うときは、ユニークさを保証するための情報(IDなど)をきちんと持たせることが大切です。そうしないと意図せず重複判定されることがあります。

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