カテゴリ: Swift 更新日: 2026/01/19

Swiftでenum+extensionを使った名前空間設計!初心者向け完全ガイド

Swift 名前空間代替としてのenum+extension設計術
Swift 名前空間代替としてのenum+extension設計術

先生と生徒の会話形式で理解しよう

生徒

「先生、SwiftにはJavaやC#みたいな名前空間(namespace)がないって聞きました。本当ですか?」

先生

「その通りです。Swiftには明示的な名前空間の仕組みはありません。でも代わりにenumextensionを組み合わせることで、名前空間のように使うことができます。」

生徒

「えっ、enumって列挙型ですよね?名前空間の代わりになるんですか?」

先生

「はい。enumを“インスタンス化できない入れ物”として使うと、関数や定数をまとめることができるんです。」

1. 名前空間とは?

1. 名前空間とは?
1. 名前空間とは?

名前空間(namespace)とは、クラスや関数、定数などを「ひとまとまり」に整理する仕組みです。プログラムが大きくなると、同じ名前を持つ関数や変数が衝突する可能性があります。そこで名前空間を使って「同じ名前でも別のグループ」と区別できるようにします。

Swiftにはこの仕組みがありませんが、enumを工夫することで代替できます。

2. enumを名前空間として使う基本

2. enumを名前空間として使う基本
2. enumを名前空間として使う基本

Swiftのenumは列挙型ですが、ケースを定義しない「空のenum」にするとインスタンス化できません。この性質を利用して、名前空間代わりに使えます。


enum AppConfig {
    static let apiEndpoint = "https://example.com/api"
    static let timeout = 30
}

このように書くと、AppConfig.apiEndpointAppConfig.timeoutのように呼び出せます。まさに「名前空間」として機能します。

3. extensionで整理する

3. extensionで整理する
3. extensionで整理する

さらにextensionを使うと、enumの中身を用途ごとに分割して整理できます。これにより、大規模なコードでも見やすく管理できます。


enum AppConfig {}

extension AppConfig {
    static let apiEndpoint = "https://example.com/api"
}

extension AppConfig {
    static let timeout = 30
}

この方法を使えば「ネットワーク関連」「画面設定関連」などといった形で分けて書けます。

4. メソッドを追加してみる

4. メソッドを追加してみる
4. メソッドを追加してみる

名前空間の中に定数だけでなく、メソッドを追加することも可能です。例えば、共通のログ出力処理をまとめることができます。


enum Logger {}

extension Logger {
    static func log(_ message: String) {
        print("[LOG] \(message)")
    }
}

Logger.log("アプリを起動しました")

このように使えば、コードの中で一貫したロギング処理を呼び出すことができます。

5. 計算プロパティを追加する

5. 計算プロパティを追加する
5. 計算プロパティを追加する

計算プロパティも追加できます。例えば、画面サイズに関連する計算を名前空間にまとめることが可能です。


enum Screen {}

extension Screen {
    static var halfWidth: Int {
        return 1920 / 2
    }
}

print(Screen.halfWidth) // 960

これにより「計算値」をコード全体で一貫して利用できます。

6. enum+extensionを日常生活に例えると

6. enum+extensionを日常生活に例えると
6. enum+extensionを日常生活に例えると

初心者にも分かりやすいように日常の例で説明します。例えば、大きな本棚(enum)があって、そこに「小説の棚」「漫画の棚」「雑誌の棚」(extension)を後から追加するイメージです。本棚全体は一つですが、中で整理されているので探しやすくなります。

Swiftのenum+extensionも同じで、一つの「入れ物(enum)」にさまざまな用途をextensionで分けて整理できます。

7. 使うときの注意点

7. 使うときの注意点
7. 使うときの注意点

便利なenum+extensionですが、注意点もあります。

  • インスタンス化できないので、あくまで「入れ物」として使う
  • 過剰に使うとコードが散らかるので、用途ごとに整理して使う
  • Appleの公式フレームワークでもよく使われるテクニックなので安心して利用できる

特に初心者は「定数や共通処理をまとめる場所」として覚えておくとよいでしょう。

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