Kotlinの出力と入力の基本!print()とreadLine()の使い方をやさしく解説
生徒
「Kotlinって聞いたことあるんですけど、まず何を覚えたらいいですか?」
先生
「Kotlinを使うと、コンピュータにいろいろな命令を出せるようになりますよ。最初に覚えたいのは、文字を画面に表示する方法と、キーボードから文字を入力する方法です。」
生徒
「どんな命令を使えばいいんですか?」
先生
「画面に文字を出すにはprint()、入力するにはreadLine()を使います。それぞれの使い方を詳しく見ていきましょう!」
1. Kotlinのprint()関数とは?
Kotlinのprint()関数は、コンピュータの画面に文字を表示するための基本的な命令(命令のことをプログラミングでは「関数」と呼ぶことが多いです)です。英語の「print(印刷する)」からきています。
たとえば、画面に「Hello, Kotlin!」と表示したいときは次のように書きます。
fun main() {
print("Hello, Kotlin!")
}
このプログラムを実行すると、画面に次のように表示されます。
Hello, Kotlin!
とても簡単ですね!print()に表示したい文字を「ダブルクォーテーション」で囲んで書きます。「ダブルクォーテーション」は"で、パソコンのキーボードで打てますよ。
2. println()との違い
実は、Kotlinにはもうひとつ似た関数があります。それがprintln()です。こちらは「print line」の略で、表示したあとに「改行」してくれるんです。
次の例を見てみましょう。
fun main() {
println("こんにちは!")
println("Kotlinの世界へようこそ。")
}
このプログラムの実行結果はこうなります。
こんにちは!
Kotlinの世界へようこそ。
println()は表示するだけでなく、表示のあとに自動的に「Enterキーを押した」ような改行をしてくれます。これに対してprint()は改行しません。文字を横につなげて表示するときに便利なんです。
3. Kotlinの入力:readLine()の使い方
次に、コンピュータに文字を入力してもらう方法を見ていきましょう。Kotlinでは、readLine()という関数を使います。「read(読む)」と「line(行)」の意味ですね。
この関数を使うと、キーボードから文字を入力して、プログラムに渡すことができます。
例として、ユーザーの名前を聞くプログラムを書いてみましょう。
fun main() {
println("あなたの名前を教えてください。")
val name = readLine()
println("こんにちは、$name さん!")
}
このプログラムでは、val name = readLine()というところがポイントです。valは「変数を作る」ときに使います。「変数」は、入力した文字などをしまっておく入れ物のようなものです。
readLine()で入力された文字は、そのままnameにしまわれます。そして最後にprintln("こんにちは、$name さん!")で、その入れ物から文字を取り出して表示します。
このプログラムを実行すると、次のような流れになります。
あなたの名前を教えてください。
(ここで入力:例えば「ゆうき」と打つ)
こんにちは、ゆうき さん!
4. 変数ってなに?
ここで出てきた「変数」という言葉を、もう少しやさしく説明しますね。変数は、プログラムの中で「データを一時的にしまっておく箱」です。Kotlinでは、valやvarを使って作ります。
valは「一度しまったら中身を変えられない箱」です。今回の例では、名前をしまう箱nameをvalで作っています。
逆に、もしあとで中身を変えたいときは、varを使うことが多いです。ですが、今回の例では名前をあとから書き換える必要がないので、valを使うのがぴったりです。
5. 文字列の中に変数を入れる「$」マーク
プログラムの中でprintln("こんにちは、$name さん!")と書きましたね。この$マークを使うことで、文字の中に変数の中身を差し込むことができます。これを「文字列の埋め込み」といいます。
例えば、nameに「さくら」が入っていれば、$nameは「さくら」に変わって表示されます。
6. ポイント整理
Kotlinのprint()とreadLine()は、どちらもプログラミングの基本中の基本です。画面に文字を表示したり、キーボードからの入力を受け取ったりすることで、「コンピュータに命令する」という体験ができるようになります。
print()は、あいさつやメッセージなどを画面に出すための関数で、readLine()は、ユーザーが入力した文字をプログラムの中に取り込むための関数です。この2つを組み合わせれば、簡単な「会話アプリ」のようなものも作れます。
以下は、名前を入力してから返事を表示する超シンプルなプログラムの例です。初心者の方も安心して試してみてください。
fun main() {
print("お名前を入力してください:")
val name = readLine()
println("ようこそ、$name さん!Kotlinの世界へ!")
}
このプログラムでは、まずprint()でメッセージを表示し、そのあとにreadLine()でキーボードからの入力を受け取ります。そして$nameを使って、入力された名前を文の中に差し込んで表示しています。
もしゆきと入力すれば、「ようこそ、ゆき さん!Kotlinの世界へ!」と表示されます。このように、入力した文字を取り込んで、それを使った出力ができると、プログラムに「反応」があるように感じられて、ぐっと面白くなります。
最初のうちは、思い通りに動かなくても大丈夫です。文字の表示と入力を繰り返し試しながら、少しずつプログラムの仕組みに慣れていきましょう。
まとめ
Kotlinのprint()とreadLine()は、プログラミングを始めたばかりの人にとって、とても大切な入口になります。文字を画面に表示するだけでも、実際にコンピュータが命令に従って動いていることを実感でき、プログラムを書く楽しさを身近に感じられます。特にprintln()による改行の違いやreadLine()での入力処理は、小さなプログラムでも活用できる場面が多く、仕組みを理解しておくことで、より分かりやすいコードが書けるようになります。
あらためて振り返ると、まずprint()は画面に文字を表示する命令で、出した文字の後に改行はしません。それに対して、println()は表示したあとに自動的に改行されるため、複数行のメッセージを読みやすく並べたいときに役立ちます。例えば、あいさつのあとに別の文章を続けて表示したいとき、println()を使うと自然な形で文章が並びます。プログラムの結果が見にくくなると、何が起きているのかが分からなくなってしまうため、この違いを使い分けられるようになることは大切です。
次に、入力を受け取るreadLine()の役割も重要です。コンピュータに自分の名前を入力し、その名前が画面に戻って表示されるだけでも、プログラムが「情報を受け取り、それを使う」という動きをしていることを実感できます。簡単なサンプルでも、入力された文字を変数にしまい、その変数を表示に利用する仕組みは、ゲーム作成やアプリ開発など、より複雑なプログラムでも基本となります。入力された値を変数に保存する、そして変数の値を画面に表示する。たったこれだけの動作でも、プログラムは人とのやり取りができるようになり、少しずつ面白さが広がっていきます。
また、文字列の中に$変数名を書くことで、変数の中身を文章の中に埋め込むことができる「文字列展開」も便利な仕組みです。これがあるおかげで、「こんにちは」と「名前」を別々に表示するために複数行を書く必要はなく、ひとつのprintln()だけで自然な文章を作れます。もし名前やメッセージをたくさん組み合わせたい場面があっても、同じ仕組みで対応できます。簡単な文にも役立ちますし、後々アプリのメッセージ作成やログ出力にも応用できる考え方です。
さらに、ここまでの考え方を組み合わせれば、少しだけ複雑なプログラムを書くこともできます。例えば、名前と年齢を聞いてみたり、好きな食べ物を入力したり、入力された内容に応じて違う反応を返す仕組みを作ることも可能です。以下の例では、名前と好きな食べ物を入力して、それに合わせた結果を表示する簡単なプログラムを紹介します。
fun main() {
println("あなたの名前を入力してください。")
val name = readLine()
println("好きな食べ物を教えてください。")
val food = readLine()
println("こんにちは、$name さん!")
println("$food が好きなんですね!美味しいですよね。")
}
あなたの名前を入力してください。
(入力例:たろう)
好きな食べ物を教えてください。
(入力例:カレー)
こんにちは、たろう さん!
カレー が好きなんですね!美味しいですよね。
このプログラムでは、readLine()で二つの入力を受け取り、それらを変数に入れてからprintln()で表示しています。入力した文字がそのまま会話に反映されるので、画面の中で会話をしているような感覚になります。こうした仕組みを少しずつ応用すると、簡単な対話型ゲームやアンケートのようなプログラムも作れるため、より自由な発想で楽しむことができます。小さな成功体験を積み重ねることで、プログラミングの面白さは大きく広がっていきます。
プログラミングは、最初から難しいことを覚える必要はありません。まずはprint()で文字を表示し、readLine()で入力し、変数に入れた値を戻すところから始めれば十分です。この流れは、他の言語でも基本は同じです。そのため、今覚えたことはどんな開発でも役に立つ大切な考え方だと言えるでしょう。パソコンが苦手でも、文字を表示させることから慣れていけば、少しずつ理解が深まっていきます。
さらに、失敗しても気にしないことが大切です。入力したつもりなのに表示されなかったり、変数名を間違えてエラーになったり、最初はうまくいかないことの方が多いものです。でも、ひとつひとつ修正しながら動くようになったプログラムを見ると、自分の手でコンピュータを動かしていることを実感できます。そうした積み重ねが、気付くと大きな力になっています。
Kotlinでの出力や入力の仕組みを理解できたら、次は数字を扱って計算をしてみたり、条件分岐を使って「もし〇〇ならこうする」という動きをつけたり、少しずつできることを増やしていくと良いでしょう。今回の内容は、その入口としてぴったりの学習でした。ぜひ、これからも楽しみながらプログラムを書いてみてください。
生徒
「printとprintlnの違いが分かってすっきりしました!改行の有無で読みやすさが全然違うんですね。」
先生
「その通りです。画面の表示が整っていると、プログラムの内容が理解しやすくなりますよ。」
生徒
「readLineも面白いです。名前を入力して返事が返ってくると、プログラムと会話してるみたいで楽しいです!」
先生
「最初はそれだけで十分楽しめますよ。変数に値を入れたり、文字列の中に埋め込んだり、いろいろ応用できます。」
生徒
「次は入力した内容で反応が変わるようなプログラムを作ってみたいです!」
先生
「それはとても良いステップですね。条件分岐や計算を組み合わせれば、もっと面白い動きになりますよ。」