Kotlinの変数と定数の基本!valとvarの使い分けとデータ型の基本
生徒
「Kotlinで変数や定数を使いたいのですが、valとvarの違いがよくわかりません。」
先生
「良い質問ですね。valとvarは、Kotlinで変数を宣言する際に使うキーワードです。valは再代入できない定数、varは再代入可能な変数を表します。」
生徒
「なるほど。具体的な使い方やデータ型についても教えてください。」
先生
「それでは、Kotlinの変数と定数の基本的な使い方やデータ型について詳しく見ていきましょう!」
1. Kotlinの変数と定数の基本
Kotlinでは、変数や定数を宣言する際にvalとvarのキーワードを使用します。
val:再代入できない定数(immutable)を宣言します。var:再代入可能な変数(mutable)を宣言します。
例えば、以下のように宣言します。
val pi: Double = 3.14159
var count: Int = 0
piは定数として宣言されているため、後から値を変更することはできません。一方、countは変数として宣言されているため、後から値を変更することができます。
2. valとvarの使い分け
valとvarの使い分けは、値を変更する必要があるかどうかで判断します。
val:値を変更する必要がない場合に使用します。再代入ができないため、安全性が高まります。var:値を変更する必要がある場合に使用します。再代入が可能なため、柔軟性があります。
例えば、以下のように使用します。
val name: String = "Kotlin"
var age: Int = 5
age = 6 // 再代入可能
nameは定数として宣言されているため、後から値を変更することはできません。一方、ageは変数として宣言されているため、後から値を変更することができます。
3. Kotlinの主なデータ型
Kotlinには、さまざまなデータ型があります。主なデータ型は以下の通りです。
Int:32ビットの整数型Long:64ビットの整数型Float:32ビットの浮動小数点数型Double:64ビットの浮動小数点数型Boolean:真偽値型(trueまたはfalse)Char:文字型(1文字)String:文字列型
例えば、以下のように使用します。
val isActive: Boolean = true
val grade: Char = 'A'
val message: String = "Hello, Kotlin!"
4. 型推論と明示的な型指定
Kotlinでは、変数や定数を宣言する際に、初期値から自動的にデータ型を推測する「型推論」が可能です。
例えば、以下のように宣言できます。
val number = 10 // Int型と推論される
val text = "Kotlin" // String型と推論される
ただし、初期値がない場合や、明示的に型を指定したい場合は、以下のように型を指定します。
val number: Int
number = 10
5. const valによる定数の宣言
Kotlinでは、コンパイル時に値が確定している定数を宣言する場合、const valを使用します。
const valは、クラスや関数の外側(トップレベル)またはobject内でのみ使用できます。
const val MAX_USERS: Int = 100
const valで宣言された定数は、ビルド時に値が確定し、変更することはできません。
6. nullとnull許容型
Kotlinでは、変数や定数にnull(値が存在しないこと)を代入することは原則できません。
ただし、型名の後ろに?を付けることで、nullを許容する「null許容型」として宣言できます。
var name: String? = null
このように宣言することで、nameにnullを代入することが可能になります。