カテゴリ: Kotlin 更新日: 2025/12/08

KotlinのwithContextの使い方!初心者でもわかるスレッド切り替えの基本

KotlinのwithContextでスレッド切り替えをする方法
KotlinのwithContextでスレッド切り替えをする方法

先生と生徒の会話形式で理解しよう

生徒

「Kotlinのコルーチンで、処理を別のスレッドに切り替える方法ってありますか?」

先生

「はい、ありますよ。withContextという便利な関数を使えば、簡単に処理のスレッドを切り替えられます。」

生徒

「スレッドって、そもそも何のことですか?」

先生

「スレッドというのは、コンピュータの中で同時に処理を行うための流れ(ライン)みたいなものです。例えば、お料理しながら洗濯するように、複数の作業を同時に行える仕組みですね。」

生徒

「なるほど…じゃあ、withContextを使うと、どの作業をどこでやるかを切り替えられるってことなんですね?」

先生

「そのとおりです!実際にwithContextの使い方を詳しく見ていきましょう。」

1. KotlinのwithContextとは?

1. KotlinのwithContextとは?
1. KotlinのwithContextとは?

withContextは、Kotlinの非同期処理(コルーチン)で使われる関数のひとつです。ある処理を、指定したスレッド(処理の流れ)で実行したいときに使います。たとえば、「重たい計算処理はバックグラウンドで実行して、終わったら画面に結果を表示する」といった場合に活躍します。

2. スレッドとディスパッチャーの関係

2. スレッドとディスパッチャーの関係
2. スレッドとディスパッチャーの関係

「ディスパッチャー(Dispatcher)」とは、処理をどのスレッドで実行するかを決める担当者のようなものです。Dispatchers.DefaultDispatchers.IODispatchers.Mainなどが用意されています。

  • Dispatchers.Default:CPUを多く使う処理に向いています(例:複雑な計算)
  • Dispatchers.IO:ファイルやネットワークなど、入出力を伴う処理に向いています
  • Dispatchers.Main:画面表示(UI)に関係する処理に使います(Android用)

3. withContextの基本的な使い方

3. withContextの基本的な使い方
3. withContextの基本的な使い方

それでは、withContextを使って処理をスレッド切り替えする基本的なコードを見てみましょう。


import kotlinx.coroutines.*
import kotlin.system.measureTimeMillis

fun main() = runBlocking {
    val result = withContext(Dispatchers.Default) {
        heavyComputation()
    }
    println("計算結果:$result")
}

suspend fun heavyComputation(): Int {
    delay(1000) // 擬似的に時間のかかる処理
    return (1..1000000).sum()
}

4. 実行結果

4. 実行結果
4. 実行結果

上記のプログラムを実行すると、次のような出力が表示されます。


計算結果:500000500000

5. 実用的なシーン:ファイル読み込み

5. 実用的なシーン:ファイル読み込み
5. 実用的なシーン:ファイル読み込み

次に、Dispatchers.IOを使った実例を紹介します。これは、ファイルの読み込みなど時間がかかる処理を、別スレッドで実行する方法です。


import kotlinx.coroutines.*
import java.io.File

fun main() = runBlocking {
    val text = withContext(Dispatchers.IO) {
        File("sample.txt").readText()
    }
    println("読み込んだ内容:$text")
}

6. UIスレッドとの切り替え(Android開発の場合)

6. UIスレッドとの切り替え(Android開発の場合)
6. UIスレッドとの切り替え(Android開発の場合)

Android開発では、画面を更新する処理はDispatchers.Mainで実行する必要があります。以下は、非同期でデータを取得してからUIを更新する流れの例です。


lifecycleScope.launch {
    val data = withContext(Dispatchers.IO) {
        fetchDataFromNetwork()
    }
    withContext(Dispatchers.Main) {
        textView.text = data
    }
}

このように、withContextを使えば「バックグラウンド処理」から「UI更新処理」へスムーズに切り替えられます。

7. delayとの違いに注意

7. delayとの違いに注意
7. delayとの違いに注意

delayは一定時間待つための関数であり、withContextとは役割が異なります。delayはあくまで「待つ」だけで、スレッドは切り替わりません。スレッドを切り替えたい場合はwithContextを使いましょう。

8. 使うときの注意点

8. 使うときの注意点
8. 使うときの注意点

withContextの中で長時間ブロックするような処理(例:Thread.sleepなど)を行うと、他のコルーチンに悪影響を与えることがあります。なるべくdelayや非同期処理を使うようにしましょう。

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