カテゴリ: Kotlin 更新日: 2025/12/13

KotlinのrunBlockingとは?初心者でもわかる同期処理とテストの使い方

KotlinのrunBlockingとは?テストや一時的な同期処理の例
KotlinのrunBlockingとは?テストや一時的な同期処理の例

先生と生徒の会話形式で理解しよう

生徒

「KotlinでrunBlockingっていうのを見かけたんですけど、これは何ですか?」

先生

runBlockingは、非同期のコードを一時的に同期的に動かしたいときに使える便利な関数なんです。」

生徒

「非同期と同期ってどう違うんですか?」

先生

「簡単に言うと、非同期は『待たずに他の作業をする』ことで、同期は『終わるまで待つ』ってイメージです。これから例を交えて説明していきますね!」

1. runBlockingとは?

1. runBlockingとは?
1. runBlockingとは?

runBlockingは、Kotlinのコルーチン(軽量スレッド)同期的に待機して動かすための関数です。

通常、コルーチンは非同期で動作するため、「順番に実行される」ように見えても、実際には裏で同時に進んでいたりします。

でも、時には「この処理が終わるまでちゃんと待ってから次に進みたい」ということがありますよね。そのときに使えるのがrunBlockingなんです。

2. runBlockingの基本的な使い方

2. runBlockingの基本的な使い方
2. runBlockingの基本的な使い方

まずは基本的な使い方を見てみましょう。以下のコードでは、delayを使って一時停止したあとに処理が進みます。


import kotlinx.coroutines.*

fun main() = runBlocking {
    println("処理1:開始")
    delay(2000)
    println("処理2:2秒後に実行")
}

delayは非同期処理ですが、runBlockingで囲っているため、しっかり2秒待ってから次の処理が行われます。

3. runBlockingが使われる場面とは?

3. runBlockingが使われる場面とは?
3. runBlockingが使われる場面とは?

runBlockingは、主に次のような場面で使われます:

  • メイン関数でコルーチンを動かしたいとき
  • テストコードの中でコルーチンを使いたいとき
  • サンプルコードや一時的な同期処理を確認したいとき

例えば、Androidアプリの本番コードでは基本的にrunBlockingは使いませんが、動作確認や学習目的ではとても役立ちます。

4. 非同期処理を同期で待つイメージ

4. 非同期処理を同期で待つイメージ
4. 非同期処理を同期で待つイメージ

通常、コルーチンのlaunchなどを使うと、処理が終わる前に次の行へ進みます。以下の例では、非同期処理の途中でメインの処理が完了してしまいます。


fun main() {
    GlobalScope.launch {
        println("非同期:処理スタート")
        delay(1000)
        println("非同期:処理完了")
    }
    println("メイン処理完了")
}

このコードでは「メイン処理完了」が先に表示されて、非同期の中の処理は途中で終了してしまう可能性があります。

しかし、runBlockingを使うと、処理が終わるまできちんと待ってくれます。


fun main() = runBlocking {
    launch {
        println("非同期:処理スタート")
        delay(1000)
        println("非同期:処理完了")
    }
    println("メイン処理完了")
}

この場合、「メイン処理完了」は非同期処理が終わるまで待ってから実行されます。

5. テストコードでrunBlockingを使う理由

5. テストコードでrunBlockingを使う理由
5. テストコードでrunBlockingを使う理由

実は、runBlockingユニットテスト(一つの関数などをテストする方法)でもよく使われます。

非同期処理は時間がずれやすく、テストが終わる前に処理が完了していないと、うまく結果が出ません。

そのため、runBlockingで囲むことで、「非同期の処理が終わるのを待ってから判定する」ようにして、テストが安定するのです。

6. 複数の非同期処理をrunBlockingで管理する

6. 複数の非同期処理をrunBlockingで管理する
6. 複数の非同期処理をrunBlockingで管理する

runBlockingの中では、複数のlaunchを同時に使うこともできます。非同期で処理を走らせつつ、それらが全て終わるのを待つことも可能です。


fun main() = runBlocking {
    launch {
        delay(1000)
        println("処理A完了")
    }
    launch {
        delay(2000)
        println("処理B完了")
    }
    println("すべての処理を待っています…")
}

このコードでは、AとBの処理が同時に始まり、それぞれ完了したあとに全体の処理が終わるという流れになります。

7. runBlockingの注意点

7. runBlockingの注意点
7. runBlockingの注意点

runBlockingは便利ですが、本番環境や画面表示中の処理では使わないように注意しましょう。

というのも、スレッドをブロック(停止)するという動作なので、アプリの画面が固まる原因になるからです。

あくまで「テストコード」や「練習用のコード」で使うものと覚えておきましょう。

8. runBlockingを使うときに覚えておくこと

8. runBlockingを使うときに覚えておくこと
8. runBlockingを使うときに覚えておくこと

初心者がコルーチンを学ぶとき、いきなり非同期だけだと動作確認が難しいこともあります。そんなときにrunBlockingを使えば、同期的に順番通りに実行されるので、理解しやすくなります。

「コルーチンを同期的に使いたいときはrunBlocking」と覚えておくと便利です。

カテゴリの一覧へ
新着記事
New1
Go言語
Go言語とは何か?初心者向けに特徴・できること・インストール手順までやさしく解説
New2
Kotlin
Kotlinのコーディング規約(公式スタイルガイド)とは?読みやすいコードを書くための基本ルール
New3
Kotlin
Kotlinの関数型を整理するパッケージ・ファイル構造の例を初心者向けにやさしく解説!
New4
Swift
Swiftデータ型まとめ|String・Int・Bool・Arrayの基本を初心者向けに解説
人気記事
No.1
Java&Spring記事人気No1
Go言語
Go言語の関数パラメータ!値渡しと参照渡しの違いを理解しよう
No.2
Java&Spring記事人気No2
Go言語
Go言語のWebアプリにおけるセキュリティベストプラクティス集
No.3
Java&Spring記事人気No3
Swift
Swift Playgroundの使い方を完全解説!初心者に最適な学習環境の始め方
No.4
Java&Spring記事人気No4
Swift
Swift開発環境の構築方法を徹底解説!Xcode・Windows・Linux対応
No.5
Java&Spring記事人気No5
Kotlin
Kotlinの演算子一覧と使い方!算術・比較・論理演算子の基本を解説
No.6
Java&Spring記事人気No6
Kotlin
Gradleファイル(build.gradle.kts)の書き方と役割をやさしく解説!Kotlin初心者向け完全ガイド
No.7
Java&Spring記事人気No7
Kotlin
Kotlinのインストール方法まとめ!Windows・Mac・Linux別にステップ解説
No.8
Java&Spring記事人気No8
Kotlin
Kotlinのgetter・setterのカスタマイズ方法をわかりやすく解説!初心者向け完全ガイド