Kotlinのクリーンアーキテクチャ入門!レイヤー分割の考え方を初心者向けに解説
生徒
「Kotlinでアプリを作るとき、どうやってコードを整理すればいいのかよくわかりません…」
先生
「とても大切なポイントですね。コードを分かりやすく保つためには、クリーンアーキテクチャという考え方がありますよ。」
生徒
「クリーンアーキテクチャって何ですか?初めて聞きました!」
先生
「では、初心者でも理解できるように、Kotlinを使ったクリーンアーキテクチャの基本を順番に学んでいきましょう。」
1. クリーンアーキテクチャとは?
クリーンアーキテクチャとは、アプリを開発するときに、コードを役割ごとに分けて整理する考え方です。特に、アプリの規模が大きくなると、コードがゴチャゴチャしてしまいがちです。
そこで、関係のある処理を「グループ」にして、レイヤー(層)に分けることで、見通しがよくなり、修正もしやすくなります。
例えるなら、「料理のレシピ」を「材料の準備」「調理」「盛り付け」に分けるようなものです。
2. クリーンアーキテクチャの基本構造
Kotlinでアプリを作るとき、クリーンアーキテクチャでは主に次の4つのレイヤーに分けて考えます。
- エンティティ(Entity):アプリの中で扱う「データの本質」。たとえば「ユーザー」や「商品」など。
- ユースケース(UseCase):どんな処理をするか。たとえば「ログイン処理」や「商品をカートに追加する」など。
- インターフェースアダプター(Interface Adapter):画面やデータのやり取りのための橋渡し。
- フレームワークとドライバ(Framework & Driver):KotlinやAndroidの部品そのもの。たとえばデータベースやAPIとの接続など。
このように分けることで、それぞれの役割がはっきりして、変更に強くなるのです。
3. Kotlinでのレイヤー分割の具体例
ここでは、「ユーザーがログインする機能」を例にして、Kotlinでどうレイヤー分割できるかを見てみましょう。
エンティティ(Entity)
ログインに必要な情報(ユーザー名やパスワード)を表すデータクラスです。
data class User(val id: Int, val name: String, val password: String)
ユースケース(UseCase)
ログイン処理のビジネスロジック(考え方)をここに書きます。
class LoginUseCase(private val userRepository: UserRepository) {
fun login(name: String, password: String): Boolean {
val user = userRepository.findByName(name)
return user?.password == password
}
}
インターフェースアダプター(Interface Adapter)
ユーザー情報をどこから取るか、外部とのやり取りの窓口を担当します。
interface UserRepository {
fun findByName(name: String): User?
}
フレームワーク(Framework)
実際にデータベースからユーザーを探す処理をここに実装します。
class DatabaseUserRepository : UserRepository {
override fun findByName(name: String): User? {
// データベースからユーザーを検索する処理
return User(1, "Taro", "1234")
}
}
4. どうしてレイヤー分割が大切なの?
クリーンアーキテクチャでレイヤーを分けると、以下のようなメリットがあります。
- 1つの部分を変えても、他の部分への影響が少ない
- コードの見通しがよくなって、バグを見つけやすい
- 複数人で開発するとき、役割を分けやすい
たとえば、ログインの方法だけを変更したい場合、ユースケース部分だけを修正すれば済むので、他の画面やデータベースのコードは触らなくてよくなります。
5. レイヤーごとにファイルを分けよう
Kotlinでクリーンアーキテクチャを実践するには、レイヤーごとにファイルやフォルダを分けるのがコツです。
次のような構造にすると、管理がしやすくなります。
com.example.app
│
├─ entity
│ └─ User.kt
│
├─ usecase
│ └─ LoginUseCase.kt
│
├─ repository
│ └─ UserRepository.kt
│
└─ infrastructure
└─ DatabaseUserRepository.kt
このように分けておくと、「どこに何を書くべきか」が明確になって、初心者でも迷わず開発を進められるようになります。
6. クリーンアーキテクチャを使う場面は?
クリーンアーキテクチャは、中〜大規模なアプリで特に効果を発揮します。機能が増えたときに、あとからでも整理しやすくなるからです。
もちろん、小さなアプリでも最初から構造を意識しておくと、後で機能を追加するときにとても楽になります。