KotlinでHello Worldを表示するには?最初の1行を実行してみよう
生徒
「KotlinでHello Worldを表示するにはどうすればいいんですか?」
先生
「とても良い質問ですね。KotlinでHello Worldを表示する方法は、とてもシンプルです。一緒に基本的な書き方を学んでいきましょう!」
生徒
「初心者なので、プログラムの書き方がまったく分からないです。ひとつひとつ丁寧に教えてください!」
先生
「もちろんです。パソコンの操作に慣れていない方でも分かるように、ひとつずつ説明しますね。」
1. Kotlinとは?
Kotlin(コトリン)は、パソコンで動くアプリやプログラムを作るためのプログラミング言語(コンピューターに指示を出す言語)です。スマートフォンアプリやWebサービスの開発など、いろいろな場面で使われています。
プログラミング言語とは、コンピューターに「これをやって!」とお願いするための言葉のルールです。Kotlinは、その中でも新しく、読みやすく書きやすいので、初心者にもやさしい言語として人気があります。
2. Kotlinの基本の書き方を知ろう
Kotlinでは、プログラムの最初の1行を「fun main()」と書くのが基本です。これは、コンピューターに「ここからプログラムを始めますよ」と伝える合図のようなものです。
ここで「fun」は関数(かんすう)を表すキーワードです。関数とは、「やりたいこと」をまとめておく箱のようなものです。そして「main」という名前は、どのプログラムでも最初に実行される場所として使われます。
「()」は、「これから何かを実行するよ」という意味を持っています。このカッコの中に、必要な情報(引数)を入れることもできますが、最初のHello Worldでは空っぽでOKです。
3. Hello Worldを表示するプログラムを書いてみよう
では、実際にKotlinでHello Worldを表示するプログラムを書いてみましょう。Hello Worldは、コンピューターに「こんにちは!」と表示してもらう、プログラムの最初のあいさつです。
まずは、次のようなコードを書きます。
fun main() {
println("Hello, World!")
}
このコードの意味を、ひとつずつ分かりやすく説明します。
fun main(): ここからプログラムが始まるよ、と伝える部分です。{ }: 中カッコで囲むことで、「ここにプログラムの中身が入っているよ」と示します。println(): これは「コンソール(黒い画面)に文字を表示する」という意味です。printにlnが付いているのは、「表示したあとに改行してね」という意味です。"Hello, World!": この部分が、実際に表示される文字です。英語ですが、「こんにちは世界!」という意味です。
4. 実際に動かしてみよう
このプログラムをパソコンに書いて、動かしてみましょう。Kotlinのプログラムは実行(じっこう)といって、コンピューターに「これをやって!」とお願いして、結果を見ます。
実行すると、画面に次のように表示されます。
Hello, World!
これが、コンピューターからの「こんにちは!」の返事です。うまく表示されたら、Kotlinの基本ができたということです!
5. Kotlinプログラムを書くときのポイント
初心者の方がプログラムを書くときに、大切なポイントをいくつか紹介します。
- スペル(綴り)を間違えない:コンピューターは、人間のように予測してくれません。1文字でも間違えると、うまく動きません。
- カッコの位置に注意:
()や{}はとても大事です。プログラムがどこからどこまでか、コンピューターにしっかり伝える役割があります。 - 全角と半角に注意:日本語入力をしていると、間違って全角の
"や()を入力してしまうことがあります。英数字は半角で入力するようにしましょう。
6. プログラムを書く環境について
プログラムを書くには、パソコンに「開発環境」と呼ばれるソフトウェアが必要です。代表的なものにIntelliJ IDEA(インテリジェイ・アイディア)やVisual Studio Code(ビジュアルスタジオ・コード)があります。
これらのソフトを使うと、Kotlinのプログラムを書いて、簡単に実行することができます。まだインストールしていない場合は、まず開発環境を準備してから進めてください。
7. Kotlinプログラムの書き方の流れ
ここまでのおさらいとして、KotlinでHello Worldを表示する手順をまとめます。
- パソコンに開発環境を用意する
- 新しいKotlinファイルを作る
fun main() { }を書いて、中にprintln("Hello, World!")と書く- プログラムを実行して、Hello Worldが表示されるか確認する
最初の1行を実行することは、Kotlinを学ぶ第一歩です。プログラムの動く様子を見て、「これがKotlinの世界なんだ!」と感じてみてください。
まとめ
Kotlinで「Hello, World!」を表示するプログラムは、プログラミング初心者にとって最初に学ぶべき重要なステップです。fun main()という書き方でプログラムの始まりを宣言し、println()を使って文字をコンソールに表示するという基本的な構造を理解することは、これからのKotlin学習の土台となります。
また、KotlinはJavaと互換性がありながら、より簡潔に記述できる特徴があるため、モダンなアプリケーション開発にも適しています。今回のようにprintln("Hello, World!")を使って出力することで、標準出力(コンソール)に対して指示を出す方法を実体験できました。
プログラミングの最初の一歩として、開発環境の整備、構文の正確な理解、そして実際にコードを書いて動かす経験が非常に重要です。今回の記事では、スペルミスや全角・半角の注意点、カッコの位置など、初心者がつまずきやすいポイントも紹介しました。
実際にコードを打ち込んで動かしてみることで、「あ、プログラムってこうやって動くんだ!」という実感が得られたはずです。このような成功体験を積み重ねていくことで、より高度なプログラムやアプリ開発へと進むモチベーションにもつながります。
今後は、変数の使い方、if文やfor文などの条件分岐や繰り返し処理、さらには関数の定義といった内容にもチャレンジしていきましょう。KotlinはAndroidアプリ開発でも使用されるため、今回の基本をマスターすることで将来的にアプリ開発にもつながります。
最後に、この記事で紹介した「Hello, World!」のサンプルコードをもう一度確認しておきましょう。
fun main() {
println("Hello, World!")
}
この一行から始まるKotlinの世界。小さな一歩が、将来の大きな成長へとつながる第一歩です。
生徒
「先生、今日の授業でKotlinのプログラムの最初の書き方がわかってきました!」
先生
「素晴らしいですね。最初のfun main()やprintln()の意味、しっかり理解できましたか?」
生徒
「はい!funは関数で、mainがスタート地点ってことですよね。それと、println()で文字を表示するのも体験できました。」
先生
「その通りです。あとはカッコやスペルにも気をつければ、バッチリですね。今後は少しずつ、条件分岐や繰り返しなどにも挑戦していきましょう。」
生徒
「はい、楽しみです!Kotlinでいろんなプログラムが作れるようになりたいです。」
先生
「その気持ちが大切ですよ。焦らずコツコツ学んでいけば、必ずできるようになります。一緒にがんばりましょう!」