カテゴリ: Go言語 更新日: 2025/12/14

Go言語のchannelの基本!goroutine間のデータ通信を理解しよう

Go言語のchannelの基本!goroutine間のデータ通信を理解しよう
Go言語のchannelの基本!goroutine間のデータ通信を理解しよう

先生と生徒の会話形式で理解しよう

生徒

「先生、Go言語の“channel(チャネル)”ってよく聞くんですが、どんなものなんですか?」

先生

「良い質問ですね。channelは、Go言語で複数のgoroutine(ゴルーチン)が“安全にデータをやり取りする”ための仕組みなんです。」

生徒

「安全にデータをやり取り?なんだか難しそうです……」

先生

「大丈夫です!channelはとてもシンプルな考え方で、まるで“データを渡すパイプ”のようなものなんですよ。実際の例を見ながら覚えていきましょう!」

1. channel(チャネル)とは?

1. channel(チャネル)とは?
1. channel(チャネル)とは?

channelは、Go言語でgoroutine同士がデータを送受信するための「通信路(パイプ)」です。goroutineは同時に動作する複数の関数のようなもので、channelを使うことで安全にデータを受け渡しできます。

たとえば、誰かが「りんごを渡す箱」を持っていて、片方が「りんごを入れる」、もう片方が「りんごを取り出す」ようなイメージです。その箱がchannelの役割です。

Go言語では、make関数を使ってchannelを作成します。作成方法はとても簡単です。


ch := make(chan string)

このコードでは、「文字列(string)を送受信するためのchannel」を作成しています。chanの後ろに型を指定することで、送るデータの種類を決められます。

2. channelを使ったデータの送受信

2. channelを使ったデータの送受信
2. channelを使ったデータの送受信

channelを作ったら、<-(矢印)を使ってデータを送ったり受け取ったりします。

  • 送信: ch <- 値
  • 受信: 変数 := <- ch

package main

import "fmt"

func main() {
    ch := make(chan string)
    go func() {
        ch <- "こんにちは、channel!"
    }()
    msg := <-ch
    fmt.Println(msg)
}

このプログラムでは、別のgoroutineが"こんにちは、channel!"という文字列をchannelに送っています。メイン関数側はそのデータを受信して出力します。


こんにちは、channel!

このように、channelを使うことでgoroutine間のデータ通信がとてもシンプルに書けます。

3. channelの動作の仕組み

3. channelの動作の仕組み
3. channelの動作の仕組み

Goのchannelには大きく分けて2種類の動作があります。

  • 同期的なchannel(バッファなし):送る側と受け取る側が“同時に存在”しないとデータが流れません。
  • 非同期的なchannel(バッファあり):一定数のデータを貯めておくことができます。

package main

import "fmt"

func main() {
    ch := make(chan string, 2) // バッファサイズ2のchannel
    ch <- "A"
    ch <- "B"
    fmt.Println(<-ch)
    fmt.Println(<-ch)
}

A
B

この例では、バッファサイズを「2」にしたことで、2つのデータを先に送っておくことができます。もしバッファがいっぱいになった状態でさらに送ろうとすると、空きができるまで待機します。

4. channelを使って複数のgoroutineを連携させる

4. channelを使って複数のgoroutineを連携させる
4. channelを使って複数のgoroutineを連携させる

channelの真価は、複数のgoroutineを組み合わせて使うときに発揮されます。たとえば、データを生成するgoroutineと、それを処理するgoroutineをつなぐことができます。


package main

import (
    "fmt"
    "time"
)

func worker(ch chan string) {
    for msg := range ch {
        fmt.Println("受信:", msg)
        time.Sleep(time.Millisecond * 500)
    }
}

func main() {
    ch := make(chan string)
    go worker(ch)

    for i := 1; i <= 3; i++ {
        ch <- fmt.Sprintf("メッセージ%d", i)
    }
    close(ch)
}

受信: メッセージ1
受信: メッセージ2
受信: メッセージ3

この例では、worker関数がchannelからメッセージを受け取り、処理をしています。メイン関数では3つのメッセージを順に送信し、close(ch)でchannelを閉じています。range chを使うと、channelが閉じられるまで繰り返しデータを受け取ることができます。

5. channelを閉じるとは?

5. channelを閉じるとは?
5. channelを閉じるとは?

close()関数を使うと、channelへの送信を終了できます。閉じられたchannelにさらにデータを送ろうとするとエラーになりますが、受信側は「データがもう来ない」と判断して処理を止めることができます。

これは、たとえば「これで全部の荷物を渡し終えましたよ」と伝えるようなものです。受け取る側は、その合図で作業を終えることができます。

6. channelの向きを指定して安全に使う

6. channelの向きを指定して安全に使う
6. channelの向きを指定して安全に使う

Goでは、関数の引数で「送信用」「受信用」のchannelを明確に指定することもできます。これにより、意図しない誤操作を防げます。


func send(ch chan<- string) {
    ch <- "データ送信"
}

func receive(ch <-chan string) {
    fmt.Println(<-ch)
}

func main() {
    ch := make(chan string)
    go send(ch)
    receive(ch)
}

chan<- stringは「送信専用」、<-chan stringは「受信専用」です。これにより、送信専用の関数で誤ってデータを受け取るようなバグを防げます。

7. channelの使いどころ

7. channelの使いどころ
7. channelの使いどころ

channelは、次のような場面で特に役立ちます。

  • 複数のタスクを同時に動かし、それぞれの結果をまとめる
  • Webサーバーで複数のリクエストを並行処理する
  • バックグラウンド処理の進捗をメイン処理に通知する

つまり、channelを使うことで「複数のgoroutineが協力して動く」ようなプログラムが書けるのです。これがGo言語の強みでもあります。

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