カテゴリ: Go言語 更新日: 2025/12/15

Go言語のchannel(チャネル)送受信の基本!goroutineと連携して学ぶ並行処理

Go言語のchannelの送受信(送信<- / 受信<-)の基本例
Go言語のchannelの送受信(送信<- / 受信<-)の基本例

先生と生徒の会話形式で理解しよう

生徒

「先生、Go言語で『チャネル(channel)』ってよく聞くんですけど、どう使うんですか?」

先生

「良い質問ですね!Go言語のチャネルは、goroutine(ゴルーチン)同士でデータをやり取りするための仕組みです。たとえば、並行処理で複数の作業を同時に進めながら、結果を受け渡すときにとても便利なんですよ。」

生徒

「なるほど。でも、送信とか受信ってどうやるんですか?」

先生

「それでは、Go言語のチャネル送受信の基本的な書き方を一緒に見ていきましょう!」

1. channel(チャネル)とは?

1. channel(チャネル)とは?
1. channel(チャネル)とは?

Go言語(Golang)のchannel(チャネル)は、goroutine間でデータを安全に受け渡すための機能です。複数の処理が同時に動くと、変数の取り合い(競合)が起こることがありますが、チャネルを使えばそれを防ぎながらデータをやり取りできます。

イメージとしては「データを渡すためのパイプ」です。あるgoroutineがチャネルにデータを“送信”し、別のgoroutineがそれを“受信”します。

2. channelの作り方

2. channelの作り方
2. channelの作り方

まず、Go言語ではmake関数を使ってチャネルを作成します。チャネルには、やり取りするデータの型を指定します。


ch := make(chan int)

上記のコードでは、整数(int)型のデータを送受信するためのチャネルを作っています。このチャネルを通して、goroutine同士が整数の値を渡し合うことができます。

3. channelの送信と受信の基本構文

3. channelの送信と受信の基本構文
3. channelの送信と受信の基本構文

チャネルを使った送受信には、<-(矢印)を使います。この矢印の向きで「送信」か「受信」かが決まります。

  • 送信:ch <- 値(チャネルに値を送る)
  • 受信:変数 := <- ch(チャネルから値を受け取る)

たとえば、次のように使います。


ch := make(chan string)
go func() {
    ch <- "こんにちは!" // チャネルにデータを送信
}()
msg := <-ch // チャネルからデータを受信
fmt.Println(msg)

こんにちは!

この例では、無名関数(名前を持たない関数)がgoroutineとして同時に動き、文字列「こんにちは!」をチャネルに送信しています。そして、メイン関数側がそのメッセージを受信して表示しています。

4. channelとgoroutineを組み合わせた実例

4. channelとgoroutineを組み合わせた実例
4. channelとgoroutineを組み合わせた実例

次は、複数のgoroutineが同時に動き、それぞれがチャネルにデータを送る例を見てみましょう。


package main

import (
    "fmt"
    "time"
)

func worker(id int, ch chan string) {
    time.Sleep(time.Duration(id) * time.Second)
    ch <- fmt.Sprintf("Worker %d 完了", id)
}

func main() {
    ch := make(chan string)

    for i := 1; i <= 3; i++ {
        go worker(i, ch)
    }

    for i := 1; i <= 3; i++ {
        msg := <-ch
        fmt.Println(msg)
    }
}

Worker 1 完了
Worker 2 完了
Worker 3 完了

このプログラムでは、3つのgoroutine(worker関数)が並行して実行され、それぞれが完了メッセージをチャネルへ送信します。メイン関数では、3回受信してすべてのメッセージを受け取ります。

チャネルは、データの受け渡しが終わるまで待機する仕組みを持っているため、goroutine同士のタイミングを自然に合わせることができます。これを「同期的な通信」と呼びます。

5. 受信専用・送信専用channel

5. 受信専用・送信専用channel
5. 受信専用・送信専用channel

Go言語では、安全性を高めるために「送信専用」や「受信専用」のチャネルを定義することもできます。


func sendData(ch chan<- int) {
    ch <- 10
}

func receiveData(ch <-chan int) {
    fmt.Println(<-ch)
}

ここでは、chan<-は「送信専用」、<-chanは「受信専用」を意味します。関数の引数にこのように指定することで、誤って逆方向に使うミスを防ぐことができます。

6. channelの閉鎖(close)

6. channelの閉鎖(close)
6. channelの閉鎖(close)

チャネルを使い終わったら、close関数で閉じることができます。閉じたチャネルにはもう送信できませんが、受信側は残っているデータを読み取ることができます。


ch := make(chan int)
go func() {
    for i := 1; i <= 3; i++ {
        ch <- i
    }
    close(ch)
}()

for num := range ch {
    fmt.Println(num)
}

1
2
3

rangeを使うことで、チャネルが閉じられるまで自動的に受信を繰り返すことができます。これにより、複数のデータを順番に受け取る処理がシンプルになります。

Go言語を基礎からスッキリ学びたい人や、 文法だけでなく「実用的な使い方」まで押さえたい人には、 定番の入門書がこちらです。

基礎からわかるGo言語をAmazonで見る

※ Amazon広告リンク

7. channelを使うメリット

7. channelを使うメリット
7. channelを使うメリット

Go言語のチャネルを使う最大のメリットは、「スレッドセーフ(安全に並行処理できる)」という点です。複雑なロック(排他制御)を意識せずに、データの送受信を自然に扱えます。

また、チャネルを活用することで、複数の処理を同時に進めながら、結果を効率よくまとめることが可能になります。サーバー開発やデータ処理など、実際の業務でも非常に役立つ概念です。

関連セミナーのご案内

【超入門】ゼロから始めるGo言語プログラミング:最速で「動くアプリ」を作るマンツーマン指導

「プログラミングの仕組み」が根本からわかる。Go言語でバックエンド開発の第一歩を。

本講座を受講することで、単なる文法の暗記ではなく、「プログラムがコンピュータの中でどう動いているか」という本質的な理解につながります。シンプルながら強力なGo言語(Golang)を通じて、現代のバックエンドエンジニアに求められる基礎体力を最短距離で身につけます。

具体的な開発内容と環境

【つくるもの】
ターミナル(黒い画面)上で動作する「対話型計算プログラム」や、データを整理して表示する「ミニ・ツール」をゼロから作成します。自分の書いたコードが形になる感動を体験してください。

【開発環境】
プロの現場でシェアNo.1のVisual Studio Code (VS Code)を使用します。インストールから日本語化、Go言語用の拡張機能設定まで、現場基準の環境を一緒に構築します。

この60分で得られる3つの理解

1. 環境構築の完全な理解

「なぜ動くのか」という設定の仕組みを理解し、今後の独学で詰まらない土台を作ります。

2. Go言語の基本構造(変数・型)

データの種類やメモリの概念など、他言語にも通じるプログラミングの本質を学びます。

3. 読みやすいコードの書き方

ただ動くだけでなく、誰が見ても分かりやすい「綺麗なコード」を書くための考え方を伝授します。

※本講座は、将来的にバックエンドエンジニアクラウドインフラに興味がある未経験者のためのエントリー講座です。マンツーマン形式により、あなたの理解度に合わせて進行します。

セミナー画像

初めてのGo言語を一緒に学びましょう!

カテゴリの一覧へ
新着記事
New1
Swift
Swiftのnilとは?Optionalとの関係や初期化について初心者向けにやさしく解説!
New2
Go言語
Go言語のinit関数の役割と使い方!プログラム起動時の初期化処理
New3
Go言語
Go言語のマップの順序保証がない理由と扱い方の工夫をやさしく解説!初心者でもわかる基本知識
New4
Kotlin
Kotlinのforループの基本!範囲・配列・コレクションの繰り返し処理
人気記事
No.1
Java&Spring記事人気No1
Kotlin
Kotlinのsettings.gradleファイルを完全解説!初心者でもわかるプロジェクト設定の基本
No.2
Java&Spring記事人気No2
Go言語
Swiftの配列(Array)の使い方を完全ガイド!初心者でもわかるデータのまとめ方
No.3
Java&Spring記事人気No3
Go言語
Go言語のSQLインジェクション対策を完全解説!初心者でも安全なデータベース操作がわかる
No.4
Java&Spring記事人気No4
Swift
Swiftの高階関数map・filter・reduceを完全解説!初心者でもわかる配列操作の基本
No.5
Java&Spring記事人気No5
Go言語
Swiftの文字列操作を完全ガイド!初心者でもわかるStringの基本
No.6
Java&Spring記事人気No6
Kotlin
KotlinのRoomで複雑なクエリを使いこなす!初心者でもわかる応用テクニック
No.7
Java&Spring記事人気No7
Go言語
Go言語のgo installコマンドの役割とインストール先の仕組みを徹底解説!
No.8
Java&Spring記事人気No8
Swift
Swift Playgroundの使い方を完全解説!初心者に最適な学習環境の始め方