Kotlinの文字列テンプレート($変数)の使い方を解説!初心者でもわかる基本構文と応用
先生と生徒の会話形式で理解しよう
生徒
「Kotlinで変数を文字の中に入れる方法ってありますか?+でつなぐのは見たことありますけど…」
先生
「Kotlinでは、文字列テンプレートという便利な書き方があって、$変数名のように書くと、そのまま文字の中に値を埋め込めますよ。」
生徒
「えっ!それってカンタンそうですね!使い方を教えてください!」
先生
「もちろん!文字列テンプレートの基本から応用まで、一緒に学んでいきましょう。」
1. Kotlinの文字列テンプレートとは?
文字列テンプレートとは、変数の中身をそのまま文字列に埋め込む書き方のことです。$を変数の前に付けるだけで、簡単に値を文字の中に差し込めます。
たとえば、次のように書けます:
val name = "たろう"
println("こんにちは、$nameさん!")
こんにちは、たろうさん!
「$変数名」の形で、ダブルクォート" "の中に書くだけでOKです。
2. 数値や計算結果も埋め込める!
文字列テンプレートでは、計算式や関数の結果を${ }の中に入れて使うこともできます。
val a = 5
val b = 3
println("合計は ${a + b} です")
合計は 8 です
このように、{ }で囲めば複雑な処理や計算も埋め込めます。
3. $記号だけを表示したいときは?
「値としての$」ではなく、「記号としての$」を表示したいときもあります。
その場合は、\$と書きます(バックスラッシュ付き)。
println("価格は \$100 です")
価格は $100 です
バックスラッシュ(\)を使うことで、Kotlinに「これは文字ですよ」と伝えます。
4. 文字列テンプレートの便利な使い方
文字列テンプレートは、次のような場面でとても役立ちます。
- ユーザー名や日付の表示に使う
- ログ出力やデバッグで値の中身を表示
- メール文や画面表示のテンプレートとして使う
val user = "さくら"
val today = "2025/09/01"
println("ユーザー $user さん、今日は $today です。")
ユーザー さくら さん、今日は 2025/09/01 です。
このように、テンプレートを使えば文章を自然に組み立てることができて、読みやすく・書きやすくなります。
5. ダブルクォートとシングルクォートに注意しよう
Kotlinの文字列テンプレートは、ダブルクォート(")で囲った文字列の中でしか使えません。
間違えてシングルクォート(')を使うとエラーになります。
// 正しい例
val price = 300
println("価格は${price}円です")
// 間違った例(エラーになる)
println('価格は${price}円です') // ❌
「"」は文字列、「'」は文字として使い分けることを覚えておきましょう。
6. 文字列テンプレートと改行の組み合わせ
改行を入れたいときは、\nを使って改行できます。
val name = "たけし"
val age = 25
println("名前: $name\n年齢: $age")
名前: たけし
年齢: 25
\n(バックスラッシュエヌ)は、文字列の中で改行を表す特別な記号です。