カテゴリ: Kotlin 更新日: 2025/10/19

Kotlinの文字列結合の方法!+演算子・テンプレート・buildStringの活用

Kotlinの文字列結合の方法!+演算子・テンプレート・buildStringの活用
Kotlinの文字列結合の方法!+演算子・テンプレート・buildStringの活用

先生と生徒の会話形式で理解しよう

生徒

「Kotlinでいくつかの文字をくっつけて一つにする方法ってありますか?」

先生

「はい、文字列を結合するにはいくつかの方法がありますよ。+(プラス)記号を使う方法や、テンプレート文字列、buildString関数を使う方法などがあります。」

生徒

「なんだか難しそうですね…。ひとつずつ教えてもらえますか?」

先生

「もちろんです。プログラミング未経験でもわかるように、順番にやさしく説明していきましょう!」

1. +演算子で文字列をくっつける基本

1. +演算子で文字列をくっつける基本
1. +演算子で文字列をくっつける基本

Kotlin(コトリン)では、+記号を使って、文字列(もじれつ)を結合(けつごう)することができます。これは、「文字を足し算する」ような感覚で使えます。

たとえば、「こんにちは」と「世界」をくっつけると「こんにちは世界」になります。次の例を見てください。


fun main() {
    val hello = "こんにちは"
    val world = "世界"
    val message = hello + world
    println(message)
}

こんにちは世界

このように、+を使うことで、文字列同士を簡単につなげられます。数字と文字をつなげることもできますが、数字は文字列に変換されてからつながります。


val age = 20
val text = "年齢は" + age + "歳です"
println(text)

年齢は20歳です

2. テンプレート文字列を使って見やすく書く

2. テンプレート文字列を使って見やすく書く
2. テンプレート文字列を使って見やすく書く

文字列テンプレートは、変数(へんすう)を文字列の中に埋め込むことができる機能です。$マークを使って、変数の中身を直接文字列に挿入(そうにゅう)できます。

先ほどの「年齢は20歳です」をテンプレート文字列で書くと、もっと読みやすくなります。


val age = 20
val text = "年齢は${age}歳です"
println(text)

年齢は20歳です

${変数}と書くことで、変数の中身をそのまま表示できます。もし、変数名だけなら$変数と省略してもOKです。

たとえば、次のようにも書けます。


val name = "たろう"
println("こんにちは、$nameさん!")

こんにちは、たろうさん!

3. buildStringでたくさんの文字を効率よく結合

3. buildStringでたくさんの文字を効率よく結合
3. buildStringでたくさんの文字を効率よく結合

もし、たくさんの文字列を順番につなげたいときには、buildStringという関数を使うのが便利です。これは「ビルドする(組み立てる)」という意味で、文字をまとめて作るときに使います。

buildStringは、中かっこの中でappend(追加する)を使って、好きなだけ文字をくっつけていけます。


val message = buildString {
    append("今日は")
    append("とても")
    append("いい天気ですね")
}
println(message)

今日はとてもいい天気ですね

appendを何度も使ってつなげることで、コードがすっきりし、処理も効率よくなります。とくに、くりかえしで文字をつなげるときにはbuildStringがおすすめです。

4. 変数の値が変更されても使いやすいテンプレート

4. 変数の値が変更されても使いやすいテンプレート
4. 変数の値が変更されても使いやすいテンプレート

テンプレート文字列は、変数の中身が変わっても、表示が自動で変わるので、とても便利です。


var name = "はなこ"
println("こんにちは、$nameさん!")
name = "じろう"
println("こんにちは、$nameさん!")

こんにちは、はなこさん!
こんにちは、じろうさん!

このように、テンプレートは変数の最新の中身をそのまま反映(はんえい)してくれます。

5. 文字列結合の使い分けポイント

5. 文字列結合の使い分けポイント
5. 文字列結合の使い分けポイント

ここまでで紹介した3つの方法は、目的によって使い分けるのがコツです。

  • 簡単な結合だけなら、+記号が手軽です。
  • 変数を含むメッセージなら、テンプレート文字列で見やすく書けます。
  • たくさんの文字列を組み立てるなら、buildStringで効率よく作れます。

たとえば、メッセージアプリを作るときなど、表示する文章が多いときはbuildStringを選ぶと動きも早く、プログラムもわかりやすくなります。

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