カテゴリ: Kotlin 更新日: 2025/11/02

Kotlinの文字列比較の方法を徹底解説!==とcompareToの使い方を初心者向けにわかりやすく紹介

Kotlinの文字列を比較する方法(==・compareTo)
Kotlinの文字列を比較する方法(==・compareTo)

先生と生徒の会話形式で理解しよう

生徒

「Kotlinで文字列を比べたいときって、どうやってやればいいんですか?」

先生

「Kotlinでは、==を使ったり、compareToメソッドを使ったりすることで文字列を比較できますよ。」

生徒

「記号とメソッド、どっちを使えばいいか迷いそうです…」

先生

「大丈夫です。今回は、==compareToの違いや使い方を、わかりやすく丁寧に説明しますね。」

1. 文字列の比較とは?

1. 文字列の比較とは?
1. 文字列の比較とは?

まず、「文字列の比較(ひかく)」とは、2つの文字列が「同じ」か「違う」かを調べることです。

たとえば、「apple」と「apple」は同じ文字列ですが、「apple」と「Apple」は違うと判断されます(大文字と小文字が異なるため)。

Kotlinでは、次の2つの方法で文字列の比較ができます:

  • ==を使った比較(値が同じか)
  • compareTo()メソッドを使った比較(大小や順番も含む)

2. ==演算子での比較方法

2. ==演算子での比較方法
2. ==演算子での比較方法

==を使うと、2つの文字列が「同じかどうか」だけを調べられます。

これは「内容が一致しているか」を見る方法で、英語では「equals(イコール)」といいます。


fun main() {
    val str1 = "Kotlin"
    val str2 = "Kotlin"
    println(str1 == str2)
}

true

この例では、2つの文字列がまったく同じなので、trueが返されます。

==は、「見た目が同じならOK!」という単純な比較に使います。

3. ==はnullでも安全に使える

3. ==はnullでも安全に使える
3. ==はnullでも安全に使える

Kotlinの==は、もしどちらかの値がnullでもエラーにならない安全設計です。

nullとは、「何も入っていないこと」を意味する特別な値です。


fun main() {
    val str1: String? = null
    val str2 = "Hello"
    println(str1 == str2)
}

false

このように、エラーにならずにfalseと返ってくれるので安心して使えます。

4. compareToで大小や順番を比べる

4. compareToで大小や順番を比べる
4. compareToで大小や順番を比べる

compareTo()メソッドは、2つの文字列の「順番」や「大きさ」を比較したいときに使います。

辞書(じしょ)で単語を並べるときのように、アルファベットの順番で比較します。

戻り値は次のようになります:

  • 0:文字列が同じ
  • 正の数(1など):左側の文字列の方が大きい
  • 負の数(-1など):左側の文字列の方が小さい

fun main() {
    println("apple".compareTo("banana"))
}

-1

この例では、「apple」が「banana」より前にくるので、結果はマイナス(-1)になります。

5. compareToで大文字と小文字は区別される?

5. compareToで大文字と小文字は区別される?
5. compareToで大文字と小文字は区別される?

はい、compareTo()では、大文字と小文字は区別(くべつ)されます。

つまり、「Apple」と「apple」は違う文字列として扱われます。


fun main() {
    println("Apple".compareTo("apple"))
}

-32

このように、数字で返される値は違いますが、基本的には0以外なら「違う」と考えればOKです。

6. compareToを使ったソートの例

6. compareToを使ったソートの例
6. compareToを使ったソートの例

文字列の順番を並べるとき、compareTo()はとても役立ちます。

下の例では、リストの中の文字列をアルファベット順に並べ替えます。


fun main() {
    val list = listOf("banana", "apple", "cherry")
    val sorted = list.sortedWith { a, b -> a.compareTo(b) }
    println(sorted)
}

[apple, banana, cherry]

このように、compareToを使えば、文字列を並び替える処理にも使えます。

7. 大文字小文字を無視して比較する方法

7. 大文字小文字を無視して比較する方法
7. 大文字小文字を無視して比較する方法

大文字と小文字を区別せずに比較したい場合は、compareToの第2引数にtrueを指定します。

これを「大文字小文字を無視する比較(case-insensitive)」といいます。


fun main() {
    println("Hello".compareTo("hello", ignoreCase = true))
}

0

この例では、ignoreCase = trueと指定することで、大文字と小文字を無視して比較できています。

8. equalsとの違いについて

8. equalsとの違いについて
8. equalsとの違いについて

Kotlinの==は、内部的にはequals()メソッドを呼び出しています。

つまり、str1 == str2という書き方と、str1.equals(str2)は、基本的には同じ意味です。

ただし、コードを短く書けるので、通常は==を使うのが一般的です。

9. 実際に使い分ける場面とは?

9. 実際に使い分ける場面とは?
9. 実際に使い分ける場面とは?

ここまで読んで、「いつ==を使って、いつcompareToを使えばいいの?」と思った方もいるかもしれません。

使い分けのポイントは次のとおりです:

  • 同じかどうかを知りたいだけなら → ==
  • 文字列の順番を比べたいなら → compareTo()

たとえばログイン画面でパスワードが合っているか調べたいときは==、辞書のように並べたいときはcompareToを使います。

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