カテゴリ: Kotlin 更新日: 2025/10/27

KotlinのtoStringの使い方を完全解説!数値を文字列に変換する方法を初心者向けにやさしく説明

Kotlinの数値を文字列に変換するtoStringの使い方
Kotlinの数値を文字列に変換するtoStringの使い方

先生と生徒の会話形式で理解しよう

生徒

「Kotlinで、数字を文字として使いたいときって、どうすればいいんですか?」

先生

「Kotlinでは、toString()というメソッドを使うことで、数値を文字列に簡単に変えることができますよ。」

生徒

「文字列に変えるって、どういうときに使うんですか?」

先生

「たとえば、計算した結果を画面に表示するときや、メッセージに含めたいときなどに使うんですよ。それでは使い方を一緒に見ていきましょう!」

1. Kotlinで数値を文字列に変換するとは?

1. Kotlinで数値を文字列に変換するとは?
1. Kotlinで数値を文字列に変換するとは?

Kotlin(ことりん)では、数値(数字のデータ)を文字列に変換したい場面がよくあります。文字列とは、アルファベットや数字を「文字」として扱う形式のことで、「123」や「こんにちは」などが該当します。

一方、数値は足し算や引き算ができるような計算用のデータです。たとえば、100は数値ですが、"100"は文字列になります。

この2つを切り替えるために使うのがtoString()メソッドです。これは「トゥーストリング」と読みます。

2. toString()の基本的な使い方

2. toString()の基本的な使い方
2. toString()の基本的な使い方

toString()は、整数(Int型)や小数(Double型)などの数値を、文字列(String型)に変換するときに使います。

たとえば、次のように書きます:


fun main() {
    val number = 100
    val text = number.toString()
    println(text)
}

実行結果:


100

ここでは、Int型の100を、toString()を使って文字列に変換しています。

3. 小数(Double型)を文字列に変換する例

3. 小数(Double型)を文字列に変換する例
3. 小数(Double型)を文字列に変換する例

Double型、つまり小数を文字列に変換するのも簡単です。


fun main() {
    val pi = 3.14
    val text = pi.toString()
    println("円周率は $text です")
}

実行結果:


円周率は 3.14 です

このように、計算で出た小数もtoString()で文字列にできるので、メッセージなどに組み込むのに便利です。

4. toString()はいつ使うの?

4. toString()はいつ使うの?
4. toString()はいつ使うの?

数値を文字列に変換する場面は、プログラミングではとてもよくあります。たとえば:

  • 「合計金額は◯◯円です」と表示したいとき
  • 入力された数値と文章を組み合わせて表示するとき
  • ログやデバッグで、値の中身を確認したいとき

これらのケースでは、数値をtoString()で文字列に変えて、メッセージに組み込むことで、わかりやすい表示ができます。

5. 文字列の連結(れんけつ)に使う例

5. 文字列の連結(れんけつ)に使う例
5. 文字列の連結(れんけつ)に使う例

toString()を使うと、数字と文字列をつなげてメッセージを作ることができます。これを「文字列の連結(れんけつ)」といいます。


fun main() {
    val age = 20
    val message = "あなたの年齢は " + age.toString() + " 歳です。"
    println(message)
}

実行結果:


あなたの年齢は 20 歳です。

+記号で文字列と文字列をつなげていますが、その前にage(整数)をtoString()で文字列に変換しています。

6. 実はKotlinでは「$」記号でかんたんに文字列の中に数値を入れられる

6. 実はKotlinでは「$」記号でかんたんに文字列の中に数値を入れられる
6. 実はKotlinでは「$」記号でかんたんに文字列の中に数値を入れられる

Kotlinでは、toString()を明示的に使わなくても、文字列の中に$を使うことで、変数を埋め込むことができます。これを文字列テンプレートといいます。


fun main() {
    val score = 95
    println("あなたの得点は $score 点です。")
}

実行結果:


あなたの得点は 95 点です。

この方法はとても便利ですが、数値そのものを文字列として別の変数に代入したいときには、toString()が必要です。

7. 文字列と数値のちがいをもう一度確認しよう

7. 文字列と数値のちがいをもう一度確認しよう
7. 文字列と数値のちがいをもう一度確認しよう

ここで、数値と文字列の違いを簡単に整理しましょう。

  • 数値(IntやDouble):計算ができる。+ - × ÷が使える。
  • 文字列(String):記号や文章として使える。計算はできない。

たとえば、次のような違いがあります:


fun main() {
    val number = 100
    val text = "100"

    println(number + 50)     // 計算できる(結果は150)
    println(text + "円")     // 文章として結合できる(結果は「100円」)
}

このように、それぞれ役割が違うので、必要に応じてtoString()を使って変換しましょう。

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