KotlinのtoStringの使い方を完全解説!数値を文字列に変換する方法を初心者向けにやさしく説明
生徒
「Kotlinで、数字を文字として使いたいときって、どうすればいいんですか?」
先生
「Kotlinでは、toString()というメソッドを使うことで、数値を文字列に簡単に変えることができますよ。」
生徒
「文字列に変えるって、どういうときに使うんですか?」
先生
「たとえば、計算した結果を画面に表示するときや、メッセージに含めたいときなどに使うんですよ。それでは使い方を一緒に見ていきましょう!」
1. Kotlinで数値を文字列に変換するとは?
Kotlin(ことりん)では、数値(数字のデータ)を文字列に変換したい場面がよくあります。文字列とは、アルファベットや数字を「文字」として扱う形式のことで、「123」や「こんにちは」などが該当します。
一方、数値は足し算や引き算ができるような計算用のデータです。たとえば、100は数値ですが、"100"は文字列になります。
この2つを切り替えるために使うのがtoString()メソッドです。これは「トゥーストリング」と読みます。
2. toString()の基本的な使い方
toString()は、整数(Int型)や小数(Double型)などの数値を、文字列(String型)に変換するときに使います。
たとえば、次のように書きます:
fun main() {
val number = 100
val text = number.toString()
println(text)
}
実行結果:
100
ここでは、Int型の100を、toString()を使って文字列に変換しています。
3. 小数(Double型)を文字列に変換する例
Double型、つまり小数を文字列に変換するのも簡単です。
fun main() {
val pi = 3.14
val text = pi.toString()
println("円周率は $text です")
}
実行結果:
円周率は 3.14 です
このように、計算で出た小数もtoString()で文字列にできるので、メッセージなどに組み込むのに便利です。
4. toString()はいつ使うの?
数値を文字列に変換する場面は、プログラミングではとてもよくあります。たとえば:
- 「合計金額は◯◯円です」と表示したいとき
- 入力された数値と文章を組み合わせて表示するとき
- ログやデバッグで、値の中身を確認したいとき
これらのケースでは、数値をtoString()で文字列に変えて、メッセージに組み込むことで、わかりやすい表示ができます。
5. 文字列の連結(れんけつ)に使う例
toString()を使うと、数字と文字列をつなげてメッセージを作ることができます。これを「文字列の連結(れんけつ)」といいます。
fun main() {
val age = 20
val message = "あなたの年齢は " + age.toString() + " 歳です。"
println(message)
}
実行結果:
あなたの年齢は 20 歳です。
+記号で文字列と文字列をつなげていますが、その前にage(整数)をtoString()で文字列に変換しています。
6. 実はKotlinでは「$」記号でかんたんに文字列の中に数値を入れられる
Kotlinでは、toString()を明示的に使わなくても、文字列の中に$を使うことで、変数を埋め込むことができます。これを文字列テンプレートといいます。
fun main() {
val score = 95
println("あなたの得点は $score 点です。")
}
実行結果:
あなたの得点は 95 点です。
この方法はとても便利ですが、数値そのものを文字列として別の変数に代入したいときには、toString()が必要です。
7. 文字列と数値のちがいをもう一度確認しよう
ここで、数値と文字列の違いを簡単に整理しましょう。
- 数値(IntやDouble):計算ができる。
+ - × ÷が使える。 - 文字列(String):記号や文章として使える。計算はできない。
たとえば、次のような違いがあります:
fun main() {
val number = 100
val text = "100"
println(number + 50) // 計算できる(結果は150)
println(text + "円") // 文章として結合できる(結果は「100円」)
}
このように、それぞれ役割が違うので、必要に応じてtoString()を使って変換しましょう。