Kotlinの文字列を分割するsplit()の基本と活用例をやさしく解説
生徒
「Kotlinで、カンマやスペースで文字列を区切る方法ってありますか?」
先生
「はい、Kotlinではsplit()というメソッドを使えば、文字列をかんたんに区切って分割できますよ。」
生徒
「どんな場面で使えるんですか?使い方も知りたいです!」
先生
「それでは、基本の使い方から応用まで、順番に見ていきましょう!」
1. split()メソッドとは?
Kotlinのsplit()メソッドは、文字列を特定の文字で区切って、複数の文字列に分けるときに使います。「分割する」とは、ひとつの文章や文字列を、区切りのあるところでバラバラにすることです。
たとえば、「りんご,みかん,バナナ」という文字列をsplit()でカンマ「,」で区切ると、「りんご」「みかん」「バナナ」に分けられます。
2. 基本的な使い方(カンマで区切る)
まずは、カンマで文字列を分割する基本的な例を見てみましょう。
fun main() {
val fruits = "りんご,みかん,バナナ"
val list = fruits.split(",")
println(list)
}
[りんご, みかん, バナナ]
split(",")とすることで、カンマを区切りとして文字列を分けています。分割された結果は、リスト(複数のデータの集まり)として取得できます。
3. スペースや記号でも分割できる
split()ではカンマ以外にも、スペース(空白)や/-:などの記号も使えます。
例として、文章をスペースで区切ってみましょう。
val sentence = "今日は 晴れ です"
val words = sentence.split(" ")
println(words)
[今日は, 晴れ, です]
このように、空白を入れることで、単語ごとに文字列を分けることができます。文章を扱うときにとても便利です。
4. 分割した文字列を1つずつ取り出す
split()で得られたリストは、for文などでひとつずつ取り出して使うことができます。
val fruits = "りんご,みかん,バナナ"
val list = fruits.split(",")
for (fruit in list) {
println(fruit)
}
りんご
みかん
バナナ
このように、くり返し処理を使うことで、分割されたデータを順番に処理することができます。
5. split()の区切り文字を複数指定する
split()では、複数の区切り文字を同時に使うこともできます。たとえば、カンマとスラッシュのどちらでも分けたいときに使います。
val data = "りんご,みかん/バナナ"
val result = data.split(",", "/")
println(result)
[りんご, みかん, バナナ]
split(",", "/")のようにカンマとスラッシュを同時に指定することで、どちらでも文字列を分けてくれます。こうすることで、フォーマットが混ざったデータでも柔軟に対応できます。
6. split()で分割後に空白を取り除くには
分割したあとに余計な空白(スペース)があるときは、trim()という関数を使って取り除けます。たとえば次のようにします。
val data = " りんご , みかん , バナナ "
val list = data.split(",").map { it.trim() }
println(list)
[りんご, みかん, バナナ]
map { it.trim() }という書き方は、ひとつずつの要素に対してtrim()を適用して、前後の空白を消しています。データをきれいに扱いたいときに便利です。
7. split()が使える具体的なシーン
split()は、以下のような場面でよく使われます:
- ユーザーが入力した文章を単語ごとに分ける
- CSV(カンマ区切り)形式のデータを読み取る
- 日付「2025-09-01」のような形式を年・月・日に分ける
実際のアプリ開発でも頻繁に登場する便利な機能なので、早めに慣れておきましょう。