Kotlinの大文字・小文字を変換する方法を解説!初心者でもわかる文字列操作
生徒
「Kotlinで文字を全部大文字や小文字に変える方法ってありますか?」
先生
「はい、KotlinではtoUpperCaseやtoLowerCaseというメソッドを使えば簡単に文字の大文字・小文字を変換できますよ。」
生徒
「それってどうやって使うんですか?難しくないですか?」
先生
「とても簡単ですよ!では実際にKotlinのコードで使い方を見ていきましょう!」
1. Kotlinで文字列を大文字に変換する方法(toUpperCase)
Kotlin(コトリン)では、文字列をすべて大文字に変換したいときに、toUpperCaseというメソッドを使います。これは英語で「大文字にする」という意味です。
たとえば、英単語「hello(こんにちは)」を全部大文字の「HELLO」にしたいときに使えます。
実際のKotlinのサンプルコードを見てみましょう。
fun main() {
val text = "hello world"
val upperText = text.uppercase()
println(upperText)
}
このコードを実行すると、次のような出力になります。
HELLO WORLD
uppercase()は、文字列全体を大文字に変換してくれます。以前はtoUpperCase()というメソッド名も使われていましたが、現在はuppercase()が推奨されています。
2. Kotlinで文字列を小文字に変換する方法(toLowerCase)
逆に、すべて小文字にしたい場合は、toLowerCaseではなく、今はlowercase()を使います。
たとえば、「HELLO WORLD」という大文字の文字列を「hello world」という小文字にしたいときに使えます。
fun main() {
val text = "HELLO WORLD"
val lowerText = text.lowercase()
println(lowerText)
}
実行結果は以下のようになります。
hello world
lowercase()は、すべての文字を小文字に変換します。Kotlinでは、このように文字の見た目を自由に変えることができます。
3. 旧メソッドとの違い:toUpperCaseとuppercaseの違いとは?
Kotlinでは昔からtoUpperCase()やtoLowerCase()というメソッドがありましたが、最近のバージョンではuppercase()とlowercase()の使用が推奨されています。
その理由は、「ロケール(地域設定)」に関係しています。たとえば、英語では問題なくても、トルコ語などでは大文字・小文字のルールが異なるため、ロケールを指定できるように改善されたのです。
ちなみに、下のようにロケールを指定することもできます。
import java.util.Locale
fun main() {
val text = "i̇stanbul"
val result = text.uppercase(Locale("tr"))
println(result)
}
このコードでは、トルコ語("tr")のルールで大文字に変換するように指定しています。結果は「İSTANBUL」となり、通常の変換とは異なることがわかります。
4. 応用編:ユーザーの入力を大文字・小文字にそろえる
文字の大文字・小文字を変える処理は、ユーザーの入力を扱うときにとても役立ちます。たとえば、「YES」「Yes」「yes」などのバラバラな入力をすべて小文字に変えて比較することで、正確な判定ができます。
fun main() {
print("文字を入力してください: ")
val input = readln()
if (input.lowercase() == "yes") {
println("「はい」と入力されました")
} else {
println("「はい」以外が入力されました")
}
}
このように、すべて小文字に変えてから判定することで、ユーザーが「YES」でも「yes」でも、正しく処理することができます。
5. Kotlinでの文字列操作は初学者にもやさしい
Kotlinでは文字列を扱う方法がとてもシンプルで、初心者でも安心して使えます。uppercase()やlowercase()はその代表例で、「文字をそろえたい」というときにすぐに使える便利なメソッドです。
英語や日本語に限らず、国ごとのルールを考慮した変換もできるため、世界中で使えるアプリを作るときにも役立ちます。