カテゴリ: Kotlin 更新日: 2025/10/25

Kotlinのtrimで空白を削除!初心者向けトリム処理の使い方完全ガイド

Kotlinのトリム処理!trim・trimStart・trimEndの基本
Kotlinのトリム処理!trim・trimStart・trimEndの基本

先生と生徒の会話形式で理解しよう

生徒

「Kotlinで、文字列の前後にある空白を消す方法ってありますか?」

先生

「はい、Kotlinではtrim()という機能を使うと、前後の空白を取り除くことができますよ。」

生徒

「それって、文字の真ん中にある空白も消えますか?」

先生

「いいえ、trim()は前と後ろの空白だけを消します。真ん中の空白はそのまま残ります。では実際にKotlinでのトリム処理を見ていきましょう!」

1. Kotlinのtrimとは?前後の空白を取り除く基本処理

1. Kotlinのtrimとは?前後の空白を取り除く基本処理
1. Kotlinのtrimとは?前後の空白を取り除く基本処理

Kotlin(コトリン)のtrim()関数は、文字列の先頭と末尾にある空白(スペース)やタブ(Tab)などの不要な文字を取り除くための便利な機能です。日本語で「トリム」とは「切り取る」や「整える」という意味があり、まさにそのとおりの動きをします。

文字列をきれいに整えて使いたいときには、このtrim処理が欠かせません。ユーザーからの入力に空白が混じっていた場合などにも活躍します。


fun main() {
    val text = "   Kotlin入門   "
    val result = text.trim()
    println("[$result]")
}

このプログラムを実行すると、出力結果は次のようになります。


[Kotlin入門]

カッコの中に注目してください。「Kotlin入門」の前後にあった空白がきれいに取り除かれていることがわかります。

2. trimStartで先頭の空白だけを削除する方法

2. trimStartで先頭の空白だけを削除する方法
2. trimStartで先頭の空白だけを削除する方法

KotlinのtrimStart()は、文字列の先頭(左側)にある空白だけを削除する機能です。後ろの空白はそのまま残ります。


fun main() {
    val text = "   Kotlin入門   "
    val result = text.trimStart()
    println("[$result]")
}

このプログラムを実行すると、以下のようになります。


[Kotlin入門   ]

先頭のスペースだけが消えて、後ろのスペースは残っていることが確認できます。

3. trimEndで末尾の空白だけを削除する方法

3. trimEndで末尾の空白だけを削除する方法
3. trimEndで末尾の空白だけを削除する方法

trimEnd()はその逆で、末尾(右側)の空白だけを削除するKotlinのメソッドです。先頭の空白はそのまま残ります。


fun main() {
    val text = "   Kotlin入門   "
    val result = text.trimEnd()
    println("[$result]")
}

出力結果はこちらです。


[   Kotlin入門]

このように、右側の空白だけをピンポイントで取り除きたいときに便利です。

4. trimとreplaceの違いを知っておこう

4. trimとreplaceの違いを知っておこう
4. trimとreplaceの違いを知っておこう

初心者の方がよく混同しがちなのが、trim()replace()の違いです。trimは前後の空白だけを削除しますが、replaceは文字列の中身をすべて置き換える処理です。

例えば、文字列の中にあるすべての空白を削除したい場合には、replace(" ", "")のように使います。


fun main() {
    val text = " Kotlin 入門 "
    val result = text.replace(" ", "")
    println("[$result]")
}

[Kotlin入門]

このように、文字列の中身を一括で変えたいときはreplace、前後の空白を整えたいときはtrimを使う、という使い分けが大切です。

5. Kotlinのtrim処理はユーザー入力の整形に最適

5. Kotlinのtrim処理はユーザー入力の整形に最適
5. Kotlinのtrim処理はユーザー入力の整形に最適

パソコンやスマートフォンで文字を入力するとき、うっかり空白を入れてしまうことがありますよね。Kotlinでは、そうした余計な空白を自動的に取り除くことができます。

たとえば、ユーザーが名前を入力するアプリを作るとします。名前の前後に空白が入っていても、trim()で綺麗に整えて保存できます。


fun main() {
    print("名前を入力してください: ")
    val name = readln()
    val cleanName = name.trim()
    println("登録された名前: [$cleanName]")
}

このようにしておけば、「 田中 」や「田中 」といった入力も、「田中」と正確に扱うことができます。

6. Kotlinのtrim処理の注意点:全角スペースには非対応

6. Kotlinのtrim処理の注意点:全角スペースには非対応
6. Kotlinのtrim処理の注意点:全角スペースには非対応

ここまで見てきたtrim()はとても便利ですが、実は全角スペース(「 」)には対応していません。半角スペース(「 」)しか削除されないので、日本語入力の場合は注意が必要です。

もし全角スペースも削除したい場合は、replace(" ", "")と組み合わせて使いましょう。


fun main() {
    val text = " Kotlin入門 "
    val result = text.trim().replace(" ", "")
    println("[$result]")
}

[Kotlin入門]

日本語のアプリを作るときには、全角スペースの扱いも忘れずにチェックしておくと安心です。

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