カテゴリ: Kotlin 更新日: 2025/10/31

KotlinのisEmptyとisBlankの違いと使い方を徹底解説!初心者でもわかる文字列の空判定入門

Kotlinの文字列が空かどうか判定するisEmpty・isBlankの使い方
Kotlinの文字列が空かどうか判定するisEmpty・isBlankの使い方

先生と生徒の会話形式で理解しよう

生徒

「Kotlinで文字列が空かどうかを調べるにはどうしたらいいですか?」

先生

「Kotlinでは、isEmpty()isBlank()というメソッドを使うことで簡単に確認できますよ。」

生徒

「2つもあるんですね。どう違うんですか?」

先生

「とてもいいポイントですね。ひとつずつ、丁寧に説明していきましょう!」

1. KotlinのisEmptyとは?

1. KotlinのisEmptyとは?
1. KotlinのisEmptyとは?

Kotlin(ことりん)で文字列が何も入っていない、つまり空っぽかどうかを調べたいときにはisEmpty()メソッドを使います。

たとえば、箱の中に何も入っていないかを確認するようなイメージです。「空文字列」というのは、文字が1つも入っていない状態のことです。

下のコードでは、変数textに何も入っていないとき、isEmpty()trueを返します。


fun main() {
    val text = ""
    println(text.isEmpty())
}

true

もし文字が1つでも入っていれば、isEmpty()falseになります。

2. KotlinのisBlankとは?

2. KotlinのisBlankとは?
2. KotlinのisBlankとは?

一方、isBlank()というメソッドは、「空白(くうはく)しかない文字列かどうか」を調べるためのメソッドです。

空白というのは、スペースやタブなど、画面に見えない「すきま」のようなものです。

たとえば、「 」や「 」だけが入っている文字列は、目には見えませんが、isEmpty()ではfalseになります。

しかし、isBlank()は「中身が空白だけだから、実質空とみなしてOK!」と判断してtrueを返します。


fun main() {
    val text = "   "
    println(text.isBlank())
}

true

このように、スペースだけの文字列もisBlank()では「空」と見なされます。

3. isEmptyとisBlankの違いを比べてみよう

3. isEmptyとisBlankの違いを比べてみよう
3. isEmptyとisBlankの違いを比べてみよう

ここで一度、isEmpty()isBlank()の違いを表で整理してみましょう。

文字列 isEmpty() isBlank()
""(空文字) true true
" "(スペースのみ) false true
"abc"(文字あり) false false

このように、両者は似ているようで少し違う役割を持っています。使い分けがとても大切です。

4. よくある使い方の例

4. よくある使い方の例
4. よくある使い方の例

実際のプログラムでは、ユーザーが入力した内容が空かどうかをチェックする場面が多くあります。

例えば、名前の入力欄が空白だった場合に「名前を入力してください」と表示するには、こんなコードを書きます。


fun main() {
    val name = "   "

    if (name.isBlank()) {
        println("名前を入力してください")
    } else {
        println("こんにちは、$name さん!")
    }
}

名前を入力してください

isBlank()を使うことで、空白だけの入力も「入力なし」として扱えます。

5. nullとの違いに注意しよう

5. nullとの違いに注意しよう
5. nullとの違いに注意しよう

ここまで紹介してきたisEmpty()isBlank()は、文字列がnullではない場合に使えるメソッドです。

null(ぬる)というのは、「何もない」ことを表す特別な値で、文字列そのものが存在しない状態です。

以下のようにnullの変数に対してisEmpty()を使うとエラーになります。


fun main() {
    val text: String? = null
    // println(text.isEmpty()) // ← コンパイルエラーになる
}

このような場合は、text?.isEmpty()のように「安全呼び出し演算子(えんざんし)」を使ってアクセスします。


fun main() {
    val text: String? = null
    println(text?.isEmpty() == true)
}

false

text?.isEmpty()nullのときは何もせず、エラーになりません。

6. trim()と組み合わせて使う方法

6. trim()と組み合わせて使う方法
6. trim()と組み合わせて使う方法

もしisEmpty()で空白も「空」として判断したいなら、trim()メソッドと一緒に使う方法もあります。

trim()は文字列の前後にあるスペースやタブを削除してくれるメソッドです。


fun main() {
    val input = "   "

    if (input.trim().isEmpty()) {
        println("入力が空です")
    } else {
        println("入力されています")
    }
}

入力が空です

trim()で空白を取り除いたあとにisEmpty()を使えば、isBlank()と同じような判定ができます。

7. Kotlinらしい書き方を知ろう

7. Kotlinらしい書き方を知ろう
7. Kotlinらしい書き方を知ろう

Kotlinでは、コードをシンプルに書くことが推奨されています。たとえば、下のような書き方はとてもKotlinらしい表現です。


fun main() {
    val message = "こんにちは"

    if (message.isNotBlank()) {
        println("メッセージがあります:$message")
    }
}

メッセージがあります:こんにちは

isNotBlank()は、isBlank()の反対で「中身が空白だけじゃないよ」という意味になります。

このように、Kotlinでは読みやすくて書きやすいコードを書くことができます。

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