カテゴリ: Kotlin 更新日: 2026/01/20

Kotlinで依存性注入を実現するDagger/Hiltの基本をやさしく解説!初心者向けDI入門

Kotlinで依存性注入を実現するDagger/Hiltの基本
Kotlinで依存性注入を実現するDagger/Hiltの基本

先生と生徒の会話形式で理解しよう

生徒

「Kotlinでアプリを作っているんですが、クラス同士のつながりが増えてきて、コードがごちゃごちゃしてきました…」

先生

「それは依存性が増えているという状態ですね。そんなときには依存性注入(DI)という考え方が役立ちますよ。」

生徒

「依存性注入?なんだか難しそう…」

先生

「大丈夫。KotlinではDaggerやHiltという便利なツールを使って簡単にDIができるんです。一緒にゆっくり学んでいきましょう!」

1. 依存性注入(DI)とは?

1. 依存性注入(DI)とは?
1. 依存性注入(DI)とは?

依存性注入とは、あるクラスが別のクラスを必要としているときに、自分で作らずに外から渡してもらう仕組みのことです。

たとえば、コンビニの店員さんが「レジを使いたい」と思ったとき、毎回レジを作るのではなく、あらかじめレジが用意されている状態にしておけば便利ですよね?それと同じ発想です。

2. DaggerとHiltの違い

2. DaggerとHiltの違い
2. DaggerとHiltの違い

Dagger(ダガー)は、Googleが提供する依存性注入ライブラリです。KotlinやJavaで広く使われています。

ただし、Daggerは少し設定が複雑という弱点があります。そこで登場したのがHilt(ヒルト)です。

HiltはDaggerを簡単に使えるようにしたラッパーで、特にAndroidアプリ開発で便利に使えます。

つまり、中身はDaggerだけど、操作はHiltで簡単にというイメージです。

3. Hiltを使う準備をしよう

3. Hiltを使う準備をしよう
3. Hiltを使う準備をしよう

Hiltを使うには、Gradleファイルにいくつかの設定を追加します。以下のように記述しましょう。


// build.gradle(Project)に追加
classpath("com.google.dagger:hilt-android-gradle-plugin:2.44")

// build.gradle(Module)に追加
plugins {
    id("com.google.dagger.hilt.android")
    kotlin("kapt")
}

dependencies {
    implementation("com.google.dagger:hilt-android:2.44")
    kapt("com.google.dagger:hilt-android-compiler:2.44")
}

これでHiltの準備はOKです。プロジェクトを同期(Sync)して反映しましょう。

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4. 実際に依存性注入をやってみよう

4. 実際に依存性注入をやってみよう
4. 実際に依存性注入をやってみよう

ここからは、Hiltを使ったKotlinの実装例を紹介します。

① クラスを用意する

まずは、ログ出力用のクラスを作ってみます。


class Logger {
    fun log(message: String) {
        println("ログ: $message")
    }
}

② DIされるクラスに注釈を付ける

Hiltに「このクラスを使いたいです」と伝えるには@Injectを使います。


class UserService @Inject constructor(
    private val logger: Logger
) {
    fun execute() {
        logger.log("ユーザー処理を実行中")
    }
}

③ 提供元を教えるModuleを書く

Loggerクラスのインスタンスをどう提供するかHiltに教えるために@Module@Providesを使います。


@Module
@InstallIn(SingletonComponent::class)
object AppModule {

    @Provides
    fun provideLogger(): Logger {
        return Logger()
    }
}

④ 実行クラスで使う

依存性を注入したい場所では@AndroidEntryPointを付けて、by inject()で呼び出せます。


@AndroidEntryPoint
class MainActivity : AppCompatActivity() {

    @Inject
    lateinit var userService: UserService

    override fun onCreate(savedInstanceState: Bundle?) {
        super.onCreate(savedInstanceState)
        userService.execute()
    }
}

5. 実行結果を確認しよう

5. 実行結果を確認しよう
5. 実行結果を確認しよう

アプリを起動すると、次のようにログが出力されます。


ログ: ユーザー処理を実行中

6. Hiltの便利なポイント

6. Hiltの便利なポイント
6. Hiltの便利なポイント
  • 自動で依存性を解決してくれるので、手作業が減る
  • テストやモック化がしやすい
  • コードがシンプルに保てるので、初心者にもわかりやすい

たとえば、Loggerクラスをあとから別の実装に差し替えたいときも、Moduleの中だけ変更すればOKです。

7. よくある初心者の疑問

7. よくある初心者の疑問
7. よくある初心者の疑問

Q. なぜ自分でnewしてはいけないの?

自分でインスタンスを作ってしまうと、クラス同士が強く結びついてしまい、変更やテストがしにくくなるからです。DIを使えば、緩くつながるようになり、柔軟な設計ができます。

Q. DaggerとHilt、どっちを使えばいい?

初心者やAndroid開発が中心の人にはHiltがおすすめです。設定がシンプルで学びやすく、公式もHiltを推奨しています。

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